『じゃりン子チエ』の人情世界をいっそう醸し出すのは全編に渡る関西弁のセリフ。映画化にあたり、関西弁をより活きたものにするために、しゃべりと関西弁のプロ(?)である、吉本興業のお笑いスターを声優に起用し、当時は話題に! 桂三枝、笑福亭仁鶴、京唄子・鳳啓介、やすし・きよしといったベテランから、ザ・ぼんち、のりお・よしお、紳助・竜介という当時のニューウェーブ芸人まで、80年代お笑いブーム真っ只中の熱気が伝わるキャストなのだ。
監督には、後の「おもいでぽろぽろ」「火垂るの墓」の監督でもおなじみの高畑勲氏が担当。他にも作画監督に大塚康生氏(「ルパン三世 カリオストロの城」)、作画監督・キャラクターデザインに小田部羊一氏(「アルプスの少女ハイジ」)など、日本アニメ界の礎を築いたキーパーソンが制作に参加している。
DVD化にあたり、制作時の舞台裏がわかる資料「絵コンテ映像」と、チエちゃんスクリーンデビュー前夜の雰囲気が伝わる「劇場予告編」を映像特典として収録している。他ではなかなか見ることができない、貴重な映像がバッチリ見られる。本編と併せて、これらの映像特典もチエちゃんファン必見!