乙女ゲームの悪役が、隠しキャラを恋人になんかするもんじゃない (表紙・第4話)
漫画:森キヨウ/原作:村井なお
<男前なエリート監査官×飄々とした好青年タイプの悪役転生者>
あ、待って。魔法研究員ディスグランドは焦った。何せ、人身売買の主犯として確保要求を受けてしまったのである。
だが冤罪だ。齢5歳にして、自分がこの乙女ゲームの世界に悪役転生したと気付いたディスグランドは、処刑されないよう慎ましく生きてきた。人身売買なんてやっていないし、そんな度胸もない。さらに何より、ディスグランドには完璧なアリバイ──乙女ゲーム世界の隠し攻略キャラであり犬猿の仲であり、かつ学生時代からの恋人であるエンダーリヒといちゃついていたという事実があり、人身売買などやってる暇は1ミリもなかったのである。
しかし、そんなことを事細かに説明するわけにもいかない。いかないったらいかないのであ――「おい、そこ。何をしている」ねえちょっと、君は面倒なことになるからすっこんでて!!
...そんな心の叫びもむなしく、エンダーリヒは一言。「その時間こいつは俺のベッドの上にいた」
独占欲強めな愛で溶かされる!異世界溺愛ラブコメBL!