雫井脩介氏による累計190万部突破の警察小説の金字塔『犯人に告ぐ』シリーズ。
殺人、振り込め詐欺、誘拐ビジネス、裏金、闇バイト、SNS工作、総裁選暗殺未遂など、近年の犯罪史を凝縮した博覧会のような衝撃作が、ついに完結へ!
警察の包囲網を潜り抜け、負傷したまま行方をくらませた天才詐欺師・淡野を追う神奈川県警。特別捜査官の巻島は淡野逮捕への糸口をつかむべく、再度配信番組での公開捜査を試みる。一方、仲間であるはずの淡野を殺す指示を出した〔ワイズマン〕は、横浜へのIR誘致に向けて魑魅魍魎の政界へ介入していく。そしてついに暴かれる一連の事件の黒幕の正体——巻島は県警を翻弄した巨悪を逮捕することができるのか。
劇場型捜査、再び!
闇バイト、総選挙での暗殺未遂、選挙工作、SNSでの世論分断、殺人、そして横浜のIR誘致を巡る陰謀――
「犯人に告ぐ」シリーズ、堂々完結!

読書メーター 読みたい本ランキング 単行本部門 週間1位 (集計期間2025/09/14~09/20)
2時間ドラマの面白いやつを見終わったときの興奮と似てる。
読み進んでいくうちに今まで読んだことのないタイプの小説だな……と目を離せなくなりました。
読み終えた直後、一息つき、心の中で捜査員に「お疲れ様でした!」と一声かけてしまいました。
第一章の巻島とマスコミのやり取りを含め、臨場感にドキドキしたり、泣きそうになったり、笑ってしまったり、と感情移入がめちゃめちゃ忙しかったです。
主人公(巻島)の犯人を追い詰めていく過程が細かく表現されており、次はどうなるんだろうとワクワクする。第一章から惹き込まれ、読み始めると最後までとまらない!
巻島警視の「ワシ」に対しての思い入れとその捜査に当たった刑事たちの現在の状況、被害者家族の心境など、胸が痛くなりました。また、テレビ局と組んでの劇場型捜査には、ぐいぐい惹き込まれ、ページをめくる手が止まりませんでした。犯人逮捕まで、あなたは眠れない!
昔の事件で失敗した警察官が、連続児童殺害事件捜査の指揮官となり、犯人とメディアを通してやりとりをしていく内容がハラハラしておもしろかったです。
この作品の一番のみどころは、登場人物の魅力のスゴさにあると思います。巻島はものすごくカッコイイキャラクターで、もっと現場の活躍も見たいし、シリーズものにしてほしいぐらいです。