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松雪泰子さんによる朗読でついに配信開始! 湊かなえ『境遇』オーディオブック化にあたり、松雪泰子さんの特別インタビューを公開!

2023/11/15

「自分自身のことも赦しながら受け止めて生きていく──」原作ドラマの主演を演じた松雪泰子が湊かなえ『境遇』を朗読して感じたこと

 Audibleによる湊かなえ作品4日連続配信の第2弾として、松雪泰子さん朗読による『境遇』が本日配信開始となりました。

朝日放送創立60周年記念ドラマ『境遇』で主人公の一人、陽子を演じた松雪泰子さん。あれから12年、湊かなえさんによる小説版『境遇』(双葉文庫)のオーディオブック化にあたり、松雪さんが全編通して朗読した。自分の役であった陽子だけではなく、全登場人物を表現する難しさ、そして今再び『境遇』の世界に触れたあとの思いを語っていただいた。

──『境遇』はもともと朝日放送の創立60周年を記念したドラマのために書き下ろされたもので、松雪さんは放送時に主人公の一人である陽子を演じていらっしゃいました。

松雪泰子(以下=松雪):作品のことはもちろん覚えていましたけれど、もう12年が経つので、どんなふうに役に向き合ったのかまでは、さすがに記憶が薄れていて。ただ、印象としてはサスペンスの要素が強く、事件の真相が明らかになるにつれて、物語がセンセーショナルに展開していった気がするんですよね。もちろん、陽子の息子が誘拐されて、親友のはるちゃん(晴美)とともに行方を追う物語の構造自体はサスペンスなんですけれど……。

──今回の印象は違った?

松雪:違いました。ともに児童養護施設育ちで、親の顔を知らない二人の女性が、幼少期の傷を癒して互いに“赦し”を得る物語なのだと思いました。当時は、陽子の視点でしか物語をとらえていなかったし、今よりも若かったので、一面的にしか情景が見えていなかったのでしょうね。りょうさんの演じたはるちゃんとも、かなり激しくぶつかりあった記憶がありますし……。ドラマとして表現する場合にはそれでよかったのだと思いますが、全編を朗読しなければならない今回は、より客観的に全体像を見る必要があった。というよりも、見えてきてしまうものがあったのだと思います。

インタビューの続きは、双葉社文芸総合サイト「COLORFUL」にて公開中。是非お楽しみください。
https://colorful.futabanet.jp/articles/-/2392

『境遇』書誌情報

 URL:https://amzn.asia/d/71EMKml

定価: 693円(税込) (本体630円)
判型:A6判

ISBN:9784575518238
発売元:株式会社 双葉社

〈作品あらすじ〉

デビュー作の絵本『あおぞらリボン』がベストセラーとなった陽子と、新聞記者の晴美は親友同士。共に幼いころ親に捨てられ児童養護施設で育った過去を持つ。ある日、「真実を公表しなければ、息子の命はない」という脅迫状とともに、陽子の息子が誘拐された。「真実」とは一体何なのか。そして犯人は……。巻末に絵本『あおぞらリボン』(文・みなとかなえ 絵・すやまゆうか)を収録。

オーディオブック詳細

 URL: https://www.audible.co.jp/pd/B0C7L9B8NN

タイトル:境遇

著者: 湊かなえ

朗読:松雪泰子