第1話 待つ身はつらいの巻
山ごもりから帰ってきた小鉄とジュニア。チエが百合根のところへ行くと、百合根はひどく酒に酔っていた。チエを見るなりジュニアだと思いこみ怒りだす。さらに、そこへ帰ってきたジュニアは小鉄と間違われる。家にもどったチエはおバァからカルメラ兄が帰らないことを聞く。おバァはカルメラ兄のことをアケミから聞き出すため、テツが会いたがっていると策略する。
第2話 カルメラの運だめし…?の巻
アケミを呼び出した日曜日。テツを家にいさせないために、チエはおバァから渡されたお金でテツを遊びに行かせる。チエの家へと向かうアケミ。そのアケミを見かけて驚くカルメラ弟。チエの家に到着したアケミはテツが会いたがっているというのが嘘なのをわかっていた。ヨシ江に後をまかせて家を出るチエ。その頃テツはカルメラ兄弟が電話しているところに通りかかる。テツは話の内容ではなく、「ヨド」という場所と「金」という言葉しか耳に入っていなかった。
第3話 淀に向かって走れの巻
ヨシ江のことが心配になり家に向かうおバァ。しかしアケミはもう家を出てしまうところだった。行き先は淀の競馬場。行く道でテツと会うアケミ。話をしているうちに、二人とも行く先が同じだとわかる。だがテツは淀がどんなところなのかはわかっていない。そこへまたカルメラ弟が遭遇してしまう。テツとケミが淀に向かうのを知って、事情を聞こうとチエのところへ。それを聞いたおバァはチエを連れて急いで淀に向かうのだが……。
第4話 淀は荒れていたの巻
アケミが淀に競馬をしに行くと分かったテツはついて行くことにした。遅れて着いたチエとおバァ。テツを探そうとするにも人の多さにどうにもならない。カルメラ兄の心配をしながら駅前の喫茶店から競馬場を眺めることに。競馬のルールもわからず馬券を買うテツだったが、荒れたレースで2連勝する。アケミもそれを見てテツと同じ馬券を買うことに。だがツキがあるのは二人だけではなかった。
第5話 ツキまくる三人の巻
現金を見たら頭が白くなると言い、いくら勝っているのかもわからず予想を続けるテツ。カルメラ兄は最終レースのトキノカルメラに全財産を賭け、自分の運だめしをしようとしていた。勝ったお金を次から次へと全部賭けろと言うテツ。最終レース、テツの予想したのはトキノカルメラだった。しかし、カルメラと聞いて予想を変えるテツ。アケミは自分の分をテツの最初の予想に賭けていた。そして運命の最終レースがスタートしたのだった。
第6話 最終レースの後で…の巻
勝ったのはテツが最初に予想したトキノカルメラだった。自分がいくら負けたのかも知らないテツ。その金額が200万円だと聞き気絶する。レースに勝ち、これからまじめにカルメラ屋をやっていこうと心に決めるカルメラ兄。そのカルメラ兄を見つけたアケミ。チエとおバァは気絶したテツを見つける。一緒にいるカルメラ兄とアケミを見つけたチエ。何だかんだで一安心のおバァ。荒れた一日が終わったのだった。
第7話 みんなマトモじゃないけれど…の巻
競馬で負けてから様子のおかしいテツ。「ワシは馬で200万スったテツじゃ~」と叫んでばかり。そこへ拳骨が訪れ、テツは20万円勝ったと言う。訳の分からないチエ。それはアケミが気を利かせて勝っている時に少しづつ抜いておいた金だった。アケミは60万円勝ったらしいと聞いたチエは、胸が悪くなった。テツが200万円負けたというのをチエ達は信じていなかったのだ。
第8話 ヤクザな儲けは体に悪いの巻
やっと正気に戻り始めたテツ。テツが最近店を出したばかりカルメラ兄のところに行くと看板がなくなっていた。チエもヒラメからそのことを聞く。百合根のところへ行き話しをすると、カルメラ兄は競馬で大負けして夜逃げしたと勘ぐる。そこへ来たおバァがアケミに電話をする。カルメラ兄は100万円ほど勝ったという。どういうことかますますわからなくなったチエは、ヒラメを連れて逃げるようにその場を出ていった。
第9話 パーティーに誘われて…の巻
「もお大人とはつき合わない」と張り紙をして、かたくなに大人を避けるチエ。金の話は少女を傷つけるとも言う。カルメラ兄は競馬で儲けたお金で、市場の隣に新しい店を構えたのだ。お祝いのパーティーが開かれる。チエとヨシ江は店番をしてから行くことに。そこへ店番を代わるからパーティーに行ってくれと、カルメラ弟がやってきた。パーティーを抜け出したヨシ江が帰るとすでに店は閉まっていた。そこには「兄キへ」と書かれたカルメラ弟の手紙が残されていた。
第10話 竹本テツ先生に来た手紙の巻
カルメラを買いに行くチエとヒラメ。だがカルメラ屋はやっていなかった。二階に上がりカルメラ兄にたこ焼きを勧められる。カルメラ兄は新しい店のことで悩んでいたのだ。チエが家に帰ると、テツ宛てにどこからか速達で手紙が届く。そこには竹本テツ先生と書かれていた。ヤクザからの手紙らしい。それを読み、喜ぶテツだが……。
第11話 地獄の周辺交友図…!?の巻
手紙の内容は、テツに組開きの挨拶をして欲しいというものだった。すっかりその気のテツ。百合根のところへ一人の若いヤクザが現れる。手紙は間違いで、それをテツに出したのがこの若いヤクザだったのだ。組長に腹を切るかテツと刺し違えてこいと言われたらしい。百合根が何故ここに来たのかと聞くと、若者は一枚のパンフレットを出した。それを見て驚く百合根。そこへチエと拳骨が百合根のところを訪れる。パンフレットの中身とは……。
第12話 テツのアルバイトの巻
パンフレットにはテツの周りの人達が悪く書かれていた。若いヤクザを助けてやろうとする百合根。何も知らないテツはパーティーにどんな格好で行こうか考えていた。百合根はテツにアルバイトをしないかと話を持ちかける。チエの家にぞくぞくとみんなが集まる。パンフレットに載っている人達を恐い人だと思っている若いヤクザはビクつく。果たして何が始まるのだろうか……。
第13話 組開きパーティー始末の巻①
組から逃げたい若いヤクザのためにみんなで写真をとる。若いヤクザがテツの友達だと知れば、組の人間も手を出せなくなるからだ。テツには田舎に帰る前に有名なテツと記念写真を撮っていきたいと言ってごまかす。百合根に感謝し、帰る若者。その頃テツの家へ組の人間が組長共々向かっていた。若者からの連絡が何も無かったからだ。しかしテツは組開きパーティーの場所へ向かっていた……。
第14話 組開きパーティー始末の巻②
店に全く客が来ない。チエは客引きでもしようと外へ出る。ちょうどその時、店に乗り込もうとしたヤクザの面々が来た。最初は脅すつもりでいた組長も、すぐチエ達にびびってしまい、結局誰も人質に取れない。その頃、組開きパーティーに向かっていたテツとカルメラ兄。誰もいない会場から料理と酒を持ち出して、料理はナンバの駅で売り払い、酒は持って帰っていた。組のヤクザは何も度胸のない組長に見切りを付けてしまう。
第15話 そろそろみんなで張り切る季節の巻
そろばんを弾くテツ。「テツが働いている」と驚く小鉄とジュニア。この前のヤクザのパーティーで持ってきたウィスキーを店で売っているのだ。そんな中、求人広告を見ては電話をかけるがうまくいかないカルメラ兄。百合根がベンチで寝ているカルメラ兄を見つけ、この前の若者からの手紙を見せる。あの若者が働き出した店にカルメラ弟がいるらしいのだ。カルメラ弟はカルメラ兄のことを思い、手に職を付けようとしていたのだった。