コミックス資料館

34巻イメージ

第34巻 <もくじ>

闇に動くモノの巻
夏の責任の巻
責任の逆噴射の巻
サービスの配達の巻
始業式まで夏休みの巻
宿題後遺症の巻
ピアノ リサイタルの夜の巻
恐怖がまた来るの巻
文潮新人賞の巻
「花井拳骨」論を読むの巻
続「花井拳骨」論の巻
地獄のバースディ パーティの巻
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第1話 闇に動くモノの巻
チエに避暑地へ行くと自慢をしに来たマサルだったが、家にはテツしかいなかった。テツはマサルとマサルの母の二人で行ったことに対し、マサルの父は何故一緒に行かないのかと怪しむ。そしてマサルの父親が家にいるかどうか、テツはチエとミルク金時を賭けて確かめに行くと言い出す。テツはヒラメに書かせた似顔絵を手にし、マサルの家まで行くと、家は真っ暗だが中から物音が聞こえる。テツがドアを開けると男がいた。泥棒だと思ったテツが男は捕まえたが、その男はマサルの母親の弟、逆根良夫だった。
第2話 夏の責任の巻
テツがマサルのオジさん、良夫を泥棒と間違えて捕まえたことをマサルが知ったら、どんなイヤミを言われるかわからないと心配するチエ。テツはマサルの父が家に居るかどうかと賭けをしていたのに、良夫が居たために成立しなくなった賭けの “責任”を取ろうとしていた。話をしていると、良夫は文学者の花井拳骨を尊敬しているという。驚いたテツは緊張して固まるマサルの良夫を拳骨に会わせようと無理やり連れて行くことにした。
第3話 責任の逆噴射の巻
おバァは良夫に付きまとうテツに困っていた。何か良からぬことが起こりはしないかと話すチエとおバァ。そこへヒラメが来て、マサルとマサルの母が信州から帰って来たと知らせる。テツのことは電話ですでにマサルに伝わっていると思ったチエは、マサルを迎え撃つ準備をした。しかし何事もなくチエの店の前を通り過ぎるマサル。その後、マサルと良夫が来た。だが、良夫はテツにお礼を言って帰っていくのであった。チエもおバァもどういうことか理解出来なかった……。
第4話 サービスの配達の巻
夏休みの宿題をやっているチエとヒラメのところへマサルがやってきた。イヤミを言われると思ったチエだったが、マサルはテツに渡してくれと包みを差し出す。中身は自分が終わらせた宿題のプリントとテツの好物のカリン糖。そこへ帰ってきたテツは包みと一緒に入っていた、良夫からの手紙をチエに読ませる。手紙を読んでいる途中で、突然マサルがまた来てプリントを返せという。良夫が会社を辞めたらしい。マサルにプリントを返した後、また現れたマサル。再びプリントを見せてやると言う。なんと良夫は新人文学賞を受賞したというのだ……。
第5話 始業式まで夏休みの巻
良夫は新人文学賞を取り、マサルはチエに借りが出来てしまって立場が難しいと悩んでいた。そんな中、チエはまだ終わっていない宿題を全部やってやると意気込んでいた。その意気込みはもの凄く、近寄る者は誰でもソロバンでどつかれてしまうほど。その夜、やっと宿題が終わり喜ぶチエ。その頃、テツがチエの変わりに店番をしていたのだが、店内がなにやら騒々しくなった。おバァが覗いて見ると、テツは客ともめていたのだった。“クソババ”がいるからと、客には手を出さないテツだったが、その客をどついてしまう。
第6話 宿題後遺症の巻
猛烈に勉強したせいで悪い夢を見て調子が悪いチエ。ヒラメも様子がおかしいということで、二人は調子を取り戻すため、今日は徹底的に遊んでやると決める。景気づけにお好み焼を食べようと百合根のところに行くが、百合根は背広に身を包み店を閉めていた。息子からハガキが届き、ピアノのリサイタルに行くらしい。チエが家に帰るとなんとテツまでもが背広を着ていた。おバァが百合根を見習うようテツに着させたのだ。しかしその夜、百合根は泥酔して店に現れた……。
第7話 ピアノ リサイタルの夜の巻
寝不足でフラフラのチエにヒラメがどうしたのかと話を聞く。チエの話によれば、昨夜、泥酔の百合根が来て、店のカウンターをスタンドピアノだと言って弾き出したというのだ。しかもスタンドピアノの調律ができていないとケチを付けて自分のお好み焼屋に移動し、今度は鉄板につっかえ棒をしてグランドピアノと言い出す始末。誰も酔った百合根を止められずに付き合うハメに……。しかしそれだけではなかった。百合根はチエの店に来る前に、酔っ払いながらピアノ屋でピアノを注文していたのだ。
第8話 恐怖がまた来るの巻
百合根はワシ知らん覚えてないの一点張りでピアノ屋を追い返したのだが、ピアノの契約書にサインしたのを思い出してしまい、ウィスキーを持ってピアノ屋に謝りに行くことにした。そうとは知らず、道端で百合根を見かけたチエは背広で酒を持った百合根は危ないと察知し、家に帰ってそのことをテツとおバァに報告する。急いで店を閉め警戒するチエ達のところへ、オジさんが文学新人賞を取ったという本を持ったマサルが来たのだが、百合根と勘違いされて水をかけられてしまうのだった。
第9話 文潮新人賞の巻
チエは学校を休んだマサルのことが気になっていた。マサルが何故自分の家に来たのかわからないチエは、ヒラメから良夫の論文が賞を取ったこと、そしてその論文が載った本が昨日発売されたことを知った。本を買うために近所の本屋を回るチエだが、どこに行っても売り切れていた。途方に暮れるチエのところへ、周が本を持って訪れる。しかし、論文には拳骨の悪口が書いてあると思っているテツに、どんな内容なのか読んで聞かせるハメになってしまう周だった。
第10話 「花井拳骨」論を読むの巻
チエ達に論文を読んで聞かせる周だが、少し読んではテツに内容を聞かれ全然先に進まず、結局朝まで一睡も出来なかったチエ達。チエが学校へ行くと、ヒラメも本を持っていた。マサルの機嫌を取るために、さりげなく芝居をするチエとヒラメ。学校も終わり、チエが校門を出ようとすると、ちょうど朝子がチエを呼びに来た。周が本を持って、拳骨の家に来ているという。拳骨は照れているのか、周の話を聞こうとせず、酒の勝負をすることになってしまうのだった。
第11話 続「花井拳骨」論の巻
テツが続「花井拳骨」論を書き始めた……といっても、拳骨の悪口を書こうとするだけなのだが、結局自分の恥をさらす事を書いてしまい、チエはそれを面白がる。学校では顔色の悪いマサルが居た。原因は良夫が賞を取ったことに喜ぶマサルの母にあったのだった。喜び過ぎて頭がアホになってしまったのではないかと心配するマサル。顔色の悪いマサルを見て、自分にちょっかいを出してくるのではと不安になったチエは、小鉄に見張りをさせていた。そこへマサルの母が、マサルのお誕生会にチエを招待しに来る。
第12話 地獄のバースディ パーティの巻
お誕生会までに風邪をひいて肺炎になってやると、裸でジョギングをするマサル。一方、チエはテツに何か問題を起こさせてお誕生会を中止に出来ないかと企む。しかし、テツは続「花井拳骨」論を書き続けていて、チエのことには耳をかさなかった。お誕生会当日、とうとう家出を考えるマサル。だがあまりに神経を使い続けために、ストレスで円形脱毛症になってしまった。結局、マサルは病院に行き、お誕生会は中止になるのだった。