第1話 商売繁盛のきざしの巻
チエの店では月の最後の日は帳面の整理。そこへ拳骨がやって来る。しかし朝子が来た途端、拳骨は逃げてしまう。朝子は雑誌編集者で拳骨の取材をしたいという友達の瞳を連れて来たのだ。わざわざ東京から来たのに手ぶらでは帰れないという瞳は、おいしいお店を紹介するページの担当もしていたのでチエの店を取材することに。瞳はチエの焼くホルモンを絶賛。そして、朝子とばくだんを飲んで泥酔するのだった。それを見たテツは渉を呼びに行く……。
第2話 良い子は木刀で育つの巻
拳骨が孫のアキラを連れてチエの家へやって来た。拳骨はアキラに木刀を持たせてテツを叩かせる。これからはテツを見たら反射的に木刀で叩くように教育するというのだ。テツは渉をどついたので、その仕返しにアキラを使ったと思い渉の家へ行くが、本人は出かけていた。そこでテツは、拳骨とアキラの襲来で朝飯を食えなかったのを思い出し、朝子に食事を作らせ庭で食べることに。そこへ拳骨、アキラ、チエ、ヨシ江が来る。取材の反響で店が大忙しになる前にゆっくりしていけと、テツ以外はすき焼きをご馳走になるのだった。
第3話 雑誌の「チエちゃん」の巻
チエとヒラメは本屋へ向かった。チエが雑誌に載っているのを見てビックリするヒラメ。雑誌を買おうとした時、テツが現れ自分から本を買えと言う。チエが家に帰ると、その雑誌が何冊も置いてあったのに仰天。おバァとおジィがダブって大量に買ってしまったそうだ。仕方なしにおバァはテツに雑誌を知り合いに配って歩くようにと渡したのだったが、テツは売り歩いていたようだ。雑誌の切り抜きを店の壁に貼るおバァ。おバァは、客が押し寄せて来るのに備えて気合を入れるのだった。
第4話 「下駄ばきグルメの店」繁盛記①の巻
いくらでもお客さんよ来いと意気込むおバァ。だが夜になってもいっこうに客は来ず、おバァはふて寝。そんな時、雑誌を見てカップルがやって来た。先ほどまで雑誌に載ったことが恥だとまで言ったおバァだったが、お客が来た途端にがぜんやる気になる。カップルの女の方は、チエの焼くホルモンが美味しいと電話で友達を呼ぶことにした。その頃テツは、百合根とカルメラ兄弟に本を売り一緒に連れて歩いていた。その道端で壁に張り付くおかしな二人組みの男にからみだす……。
第5話 「下駄ばきグルメの店」繁盛記②の巻
壁に張り付いていた二人の男はテツがいくら怒鳴っても反応がなかったが、突然倒れて目を覚ました。テツはチエの載っている記事を見せ、本を定価の2倍で購入させる約束をする。二人の男は会社の人達も連れて来て、みんなで本を買いに来ると約束し、一旦テツと別れる。チエの店には本を見て最初に来たカップルの女の方が呼んだ女学生達が大量に押しかける。店は大忙しでチエはホルモンを焼きまくることに。百合根とカルメラ兄弟は女学生だらけになり繁盛している店を見て、店に入るのを躊躇する。
第6話 「下駄ばきグルメの店」繁盛記③の巻
チエがいくらホルモンを焼いても間に合わないほどの忙しさ。テツは女学生達を不良娘と決め付け、世間の厳しさを教えてやると「ばくだん」を呑ませようと企む。そんな最中、女学生から「ばくだんください」という声。雑誌に「通はばくだんを呑む」と書いてあったのだ。だが、ばくだんを呑んで急に目が座ってしまう女学生達。百合根のように暴れだす前に周センセを呼んで来いとテツに命令するおバァ。そこへ「押し売り出版」のヤクザが来る。かくして酔った女学生達とヤクザ達との大乱闘が始まるのであった。
第7話 「押し売り出版」は二度テツをくすぐるの巻
マサルとタカシはチエの店が繁盛しているのか気になる。おバァは大量のホルモンを仕入れて店に帰ってきた。先日の一件で「女学生お断り 初心者ばくだんお断り」の張り紙をするおバァ。テツはカルメラ兄弟の店で、最近は雑誌のせいで店が繁盛してしまい、チエとの会話が無いと嘆く。だが、その横に居た男は本に広告が載ったせいで死に目あっていると怒り出す。ヤクザがらみの話と感づいたテツが事情を聞くと「押し売り出版」の名が出てきた。後は任せろとやる気満々のテツだった。
第8話 「押し売り出版」倒産計画の巻
何やらいい考えを思いつき、コケザルに手伝わせることにしたテツ。計画を考えていて夜に眠れなかったテツは、コケザルが来るまで昼間は寝ることにした。テツの計画に従い、押し売り出版に騙されたスシ屋のところに行くコケザル。店のオヤジに自分はテツの息子だと言い、押し売り出版のヤクザには自分はスシ屋のおやじの息子と偽り、自ら人質になる。寝過ごしたテツは急いでスシ屋に行ったが、すでにコケザルと押し売り出版の連中はいなかった。なにやらコケザルはテツの考えた計画とは別の考えがあるようだ……。
第9話 「押し売り出版」はどこじゃの巻
スシ屋で押し売り出版が金を取りに来るのを待つテツだが、いつまで経っても連中は来ない。押し売り出版の場所を知らないテツは苛立つ。かりんとうを買って来いとテツに言われ店を出たスシ屋のおやじは、カルメラ兄弟の店へ相談しに行く。その間に、テツは押し売り出版の本に載っているフトン屋の広告を見つけ電話をすると、フトン屋は押し売り出版の場所を知っているという。すぐにフトン屋に向かうテツ。一方、スシ屋のおやじからコケザルが押し売り出版に連れて行かれたと聞いたカルメラ兄弟と、そこに居合わせたチエはスシ屋に戻るが、テツはもういなかった。
第10話 突撃「押し売り出版」の巻
チエ達も押し売り出版に行こうとしていたが、場所が分からない。その時、外で酔った百合根に絡まれている二人の男を見つける。その二人は押し売り出版のヤクザだった。チエ達も押し売り出版に向かう。それよりも先にテツはフトン屋のオヤジに自分は警察だと言って押し売り出版に向かっていた。コケザルに脅され、とうとう金で解決しようとする押し売り出版の社長だったが、そこへテツが到着。後から来たチエ達は百合根に酒を飲ませ突撃させるのだった。
第11話 帳面の怪の巻
自分の完璧な計画が上手くいかなかったことに腹を立てるテツ。だが、チエはそれどころではなかった。店の帳面を見ると今まで儲かっていた売上が、チエのいなくなった昨日は突然落ちていた。不思議に思ったチエはその日の店を頼んでいたおバァのところへ。おバァはチエを見て急に出て行ってしまう。チエが家に戻るとスシ屋、フトン屋、電気屋等など、沢山のお店がお礼と共にやって来た。そこに来たおバァにチエが売上のことを聞くと、チエの真似をして髪型を変えポッチリを付けたおバァを見て、ほとんどの客が逃げ出したのだと言う……。
第12話 コケザルの入院!?の巻
テツへのお礼の品々を引っ張り出してクジ引きを作るテツ。店でホルモン50本食べた客にクジを引かせるという考えだ。コケザルを探しているチエは押し売り出版に電話をすると、コケザルはどういう訳か入院していると知る。病院に向かうテツと入れ違いで、押し売り出版の連中はホルモン50本食べさせてくれと店に来た。病院では、テツへの口効き料として押し売り出版の社長からコケザルが200万円貰うことになっていたのを聞き、あまりの額に腰を抜かすテツだった。