コミックス資料館

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第53巻 <もくじ>

一年の計は……何!?の巻
テツの懸賞日記の巻
日記のコツで大儲けの巻
反省は突然体にやって来るの巻
日記をやめて元気になろうの巻
元気の出る日記のコツの巻
ジュニアの失踪の巻
おたずね猫 ジュニアの巻
あの世のおたずね猫の巻
逆さまの再会の巻
ジュニア帰還説明会の巻
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第1話 一年の計は……何!?の巻
1月4日。正月も三が日が明け、なにか新年の目標を立てようと相談するチエとヒラメ。だが、ヒラメはクリスマスにもらった日記のことで憂鬱になっていた。書かねばならないことを考えると毎晩、気が重くなってしまうという。そんなところにおバァが日記帳を持ってやってきた。おジィも日記を付け始めたのだが、やはり気が重くなって挫折したのだという。チエもいらないというので、一日につき五百円のお年玉をつけてテツに書かせようということになった。
第2話 テツの懸賞日記の巻
とりあえず三日ほど日記を書いているテツだが、おバァの評価は一日目が百円、二日目が五十円、三日目がなんと五円。それもそのはず。学生時代にテツは「竹本テツ」の四文字しか書けず、日記の宿題はいつもミツルに書いてもらっていたのだ。しかも担任の拳骨にはそれがバレて怒られてばかり。今回も噂を聞きつけた拳骨が現れ、いくらなんでも五円はひどいとテツに日記の指導を始める。日記を書くコツを拳骨から教わり、自信満々になったテツであった。
第3話 日記のコツで大儲けの巻
「千円!」おバァが叫んだ。テツが拳骨に日記を書くコツを教えて以来、テツは絶好調で執筆に励んでいる。今日もチエが家に帰ってくると「ボクなんかにくらべたら小鉄のほうが立派なのかもしれない」などと柄に合わない文体で日記を書いている。呆れるチエだが、ヨシ江はおバァに何か考えがあるのではとチエに言う。そこに拳骨がやってきた。その日の日記の採点に来たのだ。そして拳骨が出した値段は……なんと二千円!
第4話 反省は突然体にやって来るの巻
やっと里子の家から帰ってきた百合根とジュニアと小鉄。だが、ジュニアは太ってしまったことを気にして背中にカイロを背負ってコタツの回りを走り回る。一方、テツは日記書きがネタ切れに。実は拳骨は日記を書くコツとして反省を書けばおバァが喜ぶとテツに教えたのであった。しかし、テツは慣れない反省のしすぎで消耗してしまったのだ。気合いを入れてもらおうと百合根のところに行くテツだが、百合根も岡山の里子の所へ行った時の反省のしすぎでゲッソリしていた。
第5話 日記をやめて元気になろうの巻
日記帳を買ったきた百合根とバッタリ会ったチエとヒラメ。百合根がお年玉代わりにお好み焼きでもどうかというので御馳走になりに行く二人。百合根はテツでさえ反省をしているので負けられないと決意のほどを語るが、チエに反省のしすぎはよくないと止められる。気を取り直して岡山の里子の所に行ったときのことを話し始める百合根。酒が原因で新幹線を乗り過ごして、終いには姫路から歩いて帰ってきたのだった。ジュニアが太ったのは里子の家で食べて寝てばかりしていたからだという。
第6話 元気の出る日記のコツの巻
反省ばかり日記に書いていてイヤになったテツはついに元に戻った。学校が帰ってきたチエに「1年分の日記を書いた」と言い残し出かけたのでチエが日記を読むと「アホ」「ボケ」「ドアホ」「スカタン」と好き勝手書いてある。それもおバァに見られるとわかっていて、である。だが、それは元気のないテツを見て責任を感じた拳骨がテツに教えたものであった。すっかり元気になったテツはチエやカルメラ兄弟達を連れてひょうたん池でランニングをするのだった。
第7話 ジュニアの失踪の巻
「体の元気が精神の元」。よくわからない諺を座右の銘にして毎日チエ達を連れてとひょうたん池を走るテツ。一方、太ってしまったジュニアを痩せさせるために、夜な夜な百合根とジュニアもひょうたん池を走っていた。そのあまりのスパルタぶりに心配した小鉄が様子を見に行くと、ジュニアは元の体重まで戻っていたが、急激にやせたので消耗してフラフラになっていた。なにか食べさせないと危ないと心配した小鉄が外に食べ物を取りに行っている隙に、百合根は再びジュニアに走るように命令。だが、ジュニアはそのまま戻ってこなかった……。
第8話 おたずね猫 ジュニアの巻
「おたずね猫 見つけてくれた方にお好み焼き20枚 かたぎや主人」こんな張り紙を人々に配る百合根。紙にはヒラメに描いてもらったジュニアのイラストが添えてある。実はジュニアは腹が減ったままひょうたん池まで走りに行ったため、そのまま行き倒れていたのだ。そしてジュニアは見知らぬ場所で父のアントニオに出会うが、怒ったアントニオに追い返される夢を見る。やがて、目が覚めるとそばに謎の猫がいた。ジュニアはこの猫に助けられたのだ。感謝するジュニアだがその猫はなぜか怒り始め、ジュニアを追いかけはじめるだった。
第9話 あの世のおたずね猫の巻
ジュニアを見つけた子供が捕まえようとしたところ、もう一匹いた猫に石をぶつけられた。子供の親が百合根のところに苦情を言いにきた。とりあえずジュニアが生きていることは判明したが、依然帰ってきていないのが気になる百合根。一方、ジュニアは怒っている猫に見覚えはないが、相手が間違いないと言い張るのを聞き、自分とそっくりな父、アントニオと勘違いしていると悟る。だが、このままだと殺されてしまう。誤解を解くためにジュニアはその猫とお好み焼屋に向かうのだった。
第10話 逆さまの再会の巻
テツがジュニアはもう死んでいるかもしれない、とあおるので大酒を飲み始める百合根。そのころ、ジュニアは怒る猫とともに店に向かっていた。猫の鳴き声に気付いたテツが外に出ると、怒った猫がトンカチを振り回し、テツは気絶。続いて飛びかかった百合根も壁に激突して失神。だが、影から小鉄が現れ、怒る猫を不意打ちにノバしてしまう。怒る猫は気が付くと逆さ吊りにされていた。その目の前にはハク製のアントニオがいた。
第11話 ジュニア帰還説明会の巻
怒る猫がアントニオとの因縁の過去を語り出す。怒る猫の名前は与太吉。話は与太吉が子供のころにさかのぼる。素潜りが得意な与太吉は挑戦してくる猫と勝負しているうちに、いつのまにか賭けの対象となっていた。そこに現れたのがアントニオ。賭けのマネージメントをするというのだ。だが、連戦連勝で勝負を挑む猫もいなくなったところで、アントニオがたまったカツオ節をすべて独り占めして逃げた。それで与太吉はアントニオを恨みに思っていたのだ。だが、アントニオは死んだ。アントニオのファンが参拝に来たと勘違いした百合根が頼んだ出前の天丼をみんなで食べることに……。