コミックス資料館

55巻イメージ

第55巻 <もくじ>

雨に泣く者の巻
友あり、遠方よりの巻
疑惑の半券「特上ステーキ無料招待券」の巻
無料高級ステーキ屋はどこだの巻
ヘレ肉「ヘレクラブ」の巻
本日決行「特上ステーキ無料お食事会」①の巻
本日決行「特上ステーキ無料お食事会」②の巻
本日決行「と苦情ステーキ無料お食事会」③の巻
そしてテツは立ち上がる……?の巻
「ヘレクラブ」開店嘘話の巻
「ヘレクラブ」の真実の巻
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第1話 雨に泣く者の巻
梅雨の雨がしつこく降り続く日の事。お好み焼き屋にいたテツは退屈しのぎに賭けを思いつく。適当に電話をして“天気屋”にかかった方が勝ちという他愛もないもの。志願して先攻になった百合根が電話をかけた先はおバァの家。テツに悟られぬ様、おバァに助けを求めたのだ。やがておバァが登場。テツに自転車の運転をまかせ二人乗りで帰るが、タイヤがパンク……二人は泥まみれになってしまう。自転車屋も定休日で踏んだり蹴ったりおバァ。帰る途中に通った地獄組のビルの前でたちどまる。なぜか改装工事をしていたのだ 。
第2話 友あり、遠方よりの巻
待望の梅雨明け。ジュニアは小鉄を誘ってひょうたん池に“体の虫干し”に出かけた。丘の向こうでぶつぶつ言う声が聞こえる。梅雨の間、部屋に篭もるテツのぶつぶつ声に悩まされた小鉄はもう堪忍してくれ、と関心なし。しかしジュニアはカタカナ英語混じりのその声に聞き覚えがあった。放課後、校門を出たチエに地獄組の子分が声をかけるが、近くにいたテツの声を聞き、すぐ逃げてしまう。目的が分からず不思議がるチエ。学校の壁にずっと隠れていた子分はやがてヨシ江を見つける。壁越しになにかを伝えるのだった。
第3話 疑惑の半券「特上ステーキ無料招待券」の巻
チエとヨシ江は夕食の買い物をしていた。その頃、お好み焼屋には地獄組の子分がいた。百合根に特上ステーキの無料招待券を半分に破って渡す子分。不思議な行動に、百合根はボスの悪巧みを感じとる。チエの家の夕食はバラ寿司。テツが迷惑かけているみんなを呼んで食べてもらうことにした。チエとヨシ江が準備をしているとき、テツはヨシ江の財布の中から特上ステーキの半券を見つけてゴネだす。しかし、やがて集まったおバァや百合根、拳骨までその半券を持っていた。内緒でステーキを食べたと勘違いをするテツだった。
第4話 無料高級ステーキ屋はどこだの巻
テツはおジィにステーキ屋の所在を探らせていた。今日も見つからず、テツは代わりにオジィ天丼をせびりだす。テツはカルメラ兄弟なら事情をしっているかも、と思いカルメラ亭へ向かう。その頃、カルメラ亭には百合根がいた。拳骨と自分の分の無料券をカルメラ兄弟にあげるためだ。いわくありげな券にびびる兄弟。拳骨の家にも来客がいた。地獄組のボスだ。来週ステーキ屋をオープンすることになり、挨拶に来たのだ。店名はなんと「ヘレクラブ」。一方、ジュニアと小鉄はチエを連れて地獄組ビルのところへ向かっていた。
第5話 ヘレ肉「ヘレクラブ」の巻
改装が終わった地獄組ビルを見たおバァは、そこにステーキ屋ができることを知り驚く。早朝にもかかわらずそのままチエの家へ。しかし、チエはすでに知っていた。そのとき、事情に詳しい拳骨が登場。拳骨は半券は子分がこっそり配っているもの、方やボスの方はインテリの拳骨だけを招待している、と語りだす。その頃、開店直前のヘルクラブに向かう一人の外人がいた。道に迷ってしまい、近くにいたヒラメに尋ねる。しかし不審な人物にステーキ屋の場所を聞かれたヒラメは恐怖で固まる。そのときテツが声をかけた……。
第6話 本日決行「特上ステーキ無料お食事会」①の巻
テツは昨日の“ヒラメ誘拐犯”の正体を暴こうと動き出す。無料ステーキ券との繋がりを探ろうというのだ。考えるために“涼しいところ”であるお好み焼屋へ向かう。入れ替わりに家に地獄組の子分がスイカを持って登場。子分はチエに謎の外人、ダニエルを助けてもらったお礼をするというのだ。テツがダニエルを捕らえにに動いている事を伝えると、子分は大慌て。突然、ボスに内緒でおこなう無料お食事会を本日決行すると言い出す。やがて券を持つ者がチエの家に集まった。
第7話 本日決行「特上ステーキ無料お食事会」②の巻
テツはミツルを連れて“ヒラメ誘拐犯”の正体を暴くのに躍起。もちろんその動機は無料ステーキ券との関わりを調べるためなのだ。こんな時に本物の誘拐事件が起こったら免職、と嘆くミツルだった。テツが家に戻ると、だれもいない。みんな無料ステーキを食べに行ったと悟り怒るテツ……。その頃、チエ達は子分との待ち合わせ場所のひょうたん池にいた。半券を照らし合わせて、ボスに内緒でこっそり店に入る一同。やがて、ボスの足止めをしていた子分は慌ててステーキ屋に戻ってきた。テツは子分を見つけて後をつけた。
第8話 本日決行「と苦情ステーキ無料お食事会」③の巻
チエ達が招かれた“ビップルーム”は殺伐とした雰囲気。ステーキが運ばれたとき、子分が大急ぎでステーキ屋に戻ってきた。ボスが朝子を招待して店にくるというのだ。ボスにばれてはまずいと思った子分は一同をテーブルの下に隠れるように指示する。おバァは思った通り、といった表情。やがてボスと朝子が登場。チエ達がさっきまでいたテーブルに着く。朝子が下を覗くとそこには一同が……。やがて、テツはステーキ屋の入口に着いた。店を出た朝子とバッタリ会う。そこで騒動が起きてしまい逃げるに逃げれない一同だった。
第9話 そしてテツは立ち上がる……?の巻
ステーキ屋の騒動の翌日。昼寝をしていたチエは、遊びに来たヒラメを見て寝ぼける。昨晩はステーキ屋を出るに出られず、みんな翌朝までテーブルの下にいたのだ。やがて朝子が登場。昨晩の顛末を話し出す。その頃、お好み焼屋ではテツと渉がいた。嫁が一人でステーキを食べていたのを知り、渉にハッパをかけるテツ。偶然店にきたカルメラ兄弟にも小言を。テツは嫁がどういう場所で遊んでいたか調べるために、みんなでステーキ屋に行くと言い出す。女性陣に金を払ってステーキを食べに行くとアピールするのだった。
第10話 「ヘレクラブ」開店嘘話の巻
スーツ姿の百合根、カルメラ兄弟、渉が店の前に集合した。女性陣と地獄組のボスになめられたくないテツはみんなを率いてこれからステーキ屋に行くところ。やがてテツ達と入れ替わりに子分が来て、おバァとチエに告白をはじめた。以前、ボスを慕う子分はヨシ江と朝子にステーキ屋の開店までの苦労話をしていたが、これが嘘だというのだ。ステーキ屋は開店したものの、閑古鳥が泣くありさま、と愚痴をこぼす。見栄張りなボスは高級店らしく一万五千円のステーキを出していたからだ。その頃、テツはステーキ屋で固まっていた。
第11話 「ヘレクラブ」の真実の巻
カルメラ兄弟は張り切って働いていた。兄弟はステーキ代を仕事の稼ぎで取り戻そうとしていたのだ。一方、百合根は寝込んでいた。ステーキ屋で調子に乗ってステーキとワインを口にしていたが、シラフになった翌日に代金を聞いて我を失ってしまったのだ。その頃、地獄組の子分はヨシ江、拳骨と喫茶店にいた。子分は虚栄心に燃えるボスに愛想を尽かせて、開店に至るまでの真相を二人に語り出すのだった。数日後、チエの店に一枚のチラシが届く。ステーキ屋は「ヘルクラブ」と名を変えて、大衆レストランになったのだ。