第1回3月刊『世界の片隅で、そっと恋が息をする』2025/4/24
椿の「これもいい思い出」のような前向きな言葉を、北原くんがしっかりと覚えている場面や、逆に北原くんの何気ない一言を椿も心に残していて、あとから思い出しては励まされている──そんな描写から、お互いを心の底から大切に想っていることが伝わってきて、とても温かい気持ちになりました。
また、椿の心情に交差するように描かれる北原くんのやさしい視点にも目が離せず、ふたりの心の距離がじわじわと縮まっていくのを感じながら、胸が熱くなりました。
まさに”青春の一瞬”を切り取ったようなふたりの物語に心を惹きつけられ、気づけばどんどん読み進めていました。