第1話 楽しい正月のむかえ方…?の巻
チエ、ヨシ江は正月の買い出しの最中。テツと偶然会い、チエはテツにみかんの箱を持ち帰ってもらうよう頼む。ゴネはじめるテツ。しかし、チエが家の大掃除の事を切り出すと箱を持って慌てて家に帰りだした。小鉄とジュニアはチエの家でかくれんぼをしていた。張り切るジュニアに対して、小鉄はやる気なさそうに探しはじめる。タンスの上に隠れたジュニアは市川雷蔵と書かれた古い手紙を見つけた。一方、テツは渉を巻き込んで家の雷蔵の手紙を探し始めた。
第2話 雷蔵の手紙の巻
小鉄とジュニアはひょうたん池へ。小鉄は隠していた手紙をジュニアに見せる。手紙は誤字だらけの文面。小鉄はこれがテツが若い頃、ヨシ江に渡したラブレターであると推理した。一方、チエの家ではこれからチエが宿題の書き初めをしようというところだった。チエが「市川雷蔵」と書くと言い出したから、墨を顔に付け合う大騒動に。家を訪ねた拳骨の一喝が飛ぶ。夕方、ヨシ江は家の軒先で“雷蔵の手紙”を燃やし始めた。テツからのラブレターと気付かずに話しかけるチエに愛想笑いをするヨシ江だった。
第3話 ドロボーのおみやげの巻
チエの学校では今日から始業式。学校帰りにお好み焼屋に行ったチエとヒラメ。店の前では百合根がミツルに対して怒っていた。お好み焼屋が泥棒に入られたのだ。お好み焼を作りながら事のあらましを説明する百合根。鉄板の上にウンコを残していったと聞き、チエ達は食べる気の失せたお好み焼を持ち帰ることに。二枚とも事情をしらない小鉄が喜んで平らげてしまった。いっぽうテツはカルメラ兄弟を引き連れてミツルの勤務する交番へ。“自警団”を作り、犯人を捕まえられない警察官に嫌がらせをはじめた。
第4話 キツーイ取調べの巻
寝床につきながらテツの行方について話すチエとヨシ江。そのテツはカルメラ兄弟、百合根たちと自警団を組織して、ひょうたん池でインデアンポーカーに興じる最中。チエが寝に就こうという頃、家の入り口で不審な音を聞いた。テツたちが探していた泥棒が入ってきたのだ。物陰に隠れて様子を伺うチエとヨシ江。泥棒は慎重に入ってくると、やがて意を決してズボンを下げたのだった……。
第5話 おいしいお好み焼の作り方の巻
テツ達は泥棒を自分たちで捕まえ、勝手に“取り調べ”をしていたが、結局警察にばれてしまった。翌日、百合根はドロボーにウンコをされた鉄板を取り替えて、“鉄板開き”パーティーをすることにした。チエやヒラメ、そしてたまたま近くを通った拳骨が百合根特製のお好み焼が出来るときをいまかと待ち望んでいた。しかし、ただひとり不機嫌な者が。ナガイモを擦る手伝いをさせられていたテツだ。準備がひととおり終わり、ようやくお好み焼のプロ、百合根による特製お好み焼の作り方講習会が始まった。
第6話 オケラのテツの巻
おバァがチエの家にやってきた。たまには店を忘れて遊びなはれ、というおバァの勧めでチエはつかの間の休暇をたのしむことに。その時、地獄組のボスが登場。相変わらず夢のような話ばかり。リングネームを伝えに来たが、呆れたおバァにどつかれる始末。一方テツは一人で町をうろうろしていた。好物の回転焼を食べる金もなく、ヤーさんに出会うこともなく欲求不満が募る。家に帰るとおバァとおジィが夕食の準備をしていた。食卓に背を向けて、一人拗ねて夕食を食べるテツだった。
第7話 とことんオケラのテツの巻
地獄組のボスが、顔に張り手のあとを付けてお好み屋にきた。リングネーム「マッドドッグテツ」が気に入らないテツから喰らった一発だ。やがてチエとヒラメが登場。少し酔っぱらったボスはここぞばかりに竹本家の悪口をいいだす。ジムに一本の電話がかかってきた。テツのスパーリング相手が決定したのだ。相手はなんと東洋チャンピオン、ソムデン ポチョムキッド。大喜びするボスだった。
第8話 ソムデン・ポチョムキッドVSマッドドッグテツの巻
マサルはチエをからかう毎日。東洋チャンプ、ソムデンポチョムキッドがテツそっくりだからだ。マサルが試合のチラシに「指名手配 竹本テツ」と落書きしたものを見たおジィは心臓がとまりそうになる。かたや、おバァはテツが打ちのめされる様を楽しみにしている。ジムにソムデンが現れた。久しぶりのどつきあいに気合い十分のテツ。ソムデンはめちゃめちゃなテツの練習をみて、始まる前から不安になる。やがて開始のゴングが鳴った……。
第9話 天丼パーティの巻
ソムデンとのスパーリングを済ませて、ギャラを受け取ったテツ。何に使うかを一生懸命考えていた。ふと嫌な予感……慌てて家の入り口を締めに向かった矢先、拳骨が登場した。チエ、おバァたちも交えて、みんなでテツのお金の使い道について話し会うことに。独り占めしたいテツは必至に抵抗するが、椅子にしばられ自由が利かない身にされた。結局、テツのギャラで、世話になっている人を呼んで天丼を食べることにした。
第10話 レディー・幕ごはんの夢①の巻
チエの家に派手な化粧の女性が訪ねてきた。女性は菊ちゃんという人物を探していたが、チエは心当たりがない。しかし、女性が帰ったあとにおバァの事と気付いた。やがておバァとタカ大急ぎでやってきた。幼友達の「幕ごはんちゃん」こと直子だったのだ。数十年ぶりの再会で昔話に盛り上がる2人。やがて話は直子の近況に及ぶ。直子はここにきてやっと幸福をつかんだこと、妾として今はホテル住まいをしていることを打ち明けた。
第11話 レディー・幕ごはんの夢②の巻
直子がおバァ、タカと昔話に花咲かせたとき、テツが家に戻ってきた。直子に愚息を紹介するおバァ。直子は妙に気に入った様子。テツは相変わらず天丼の金でごねていたが、それを聞いた直子は近々開くパーティーの話を切り出した。ハワイに移住する前に行う渡米パーティーにみんなを招待するというのだ。テツは二つ返事で参加を申し出た。パーティー当日。ホテルの会場は予想以上の豪華な場所だった。直子はミツルを呼び、人気のないところで話を始めた。
第12話 レディー・幕ごはんの夢③の巻
「レディー幕ごはん渡米パーティ」開幕の挨拶で直子はいろいろな名前を用いて居たことを吐露。最後の派手な舞台となる今日のパーティーは昔の名前「幕ごはん」で楽しみたいと言う。かくして無礼講の宴が始まった。会場は酒が入ったカルメラ兄弟や百合根が大暴しだす乱痴気騒ぎに。それでも直子は喜んでいた。潮を引くように客が帰り、最後には幼友達だけが残る有り様に。直子は最後に、西萩小学校の校歌を斉唱することを提案する。一方、ミツルは会場の外にいた。複雑な気持ちでその歌を聞いていた。