コミックス資料館

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第10巻 <もくじ>

ツイてる男とツイてないみんなの巻
ガラクタ市に向っての巻
それぞれのガラクタ市の巻
ガラクタ(人間)市の巻
おとこマルタ君の巻
変装の効用の巻
テツはどこに…?の巻
人間の戦いの巻
センセのデートの巻
『中学生の友』の巻
いい相談相手を見つけようの巻
恋する二人の巻
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第1話 ツイてる男とツイてないみんなの巻
学校でPTA主催のガラクタ市があり、そこでチエのクラスは劇の出し物をすることになった。その日の放課後、チエは朝からヒラメが薦める映画を見に行こうとしていたが、テツが付きまとう。さらに、劇の参考にと映画を見に行くマサルと母親に出会う。結局、テツに欲しくもないお好み焼を買わされ、ヨシ江と映画に行くことに。そして、映画館の前にはちょうど映画を見終わったマサル達がいた……。
第2話 ガラクタ市に向かっての巻
マサルが劇の台本を徹夜で作ってきた。主人公はなんとチエとヒラメ。マサルが2人を困らせるために「ええとこの子」の役を当てたのだ。チエとヒラメはマサルの思惑通り、現実と役柄のギャップに悩む。一方テツは、最近の金運の良さに上機嫌になっていた。そして、お好み焼屋の前で地獄組がボクシングジムをやめる話を立ち聞きすると、横にはガラクタ市の張り紙が目に入る。テツはまた金儲けの悪だくみを思いついたのだ……。
第3話 それぞれのガラクタ市の巻
チエとヒラメは劇のことで依然悩んでいたが、決まったことと割り切って練習を始める。その頃、テツは地獄組のボクシング用具をガラクタ市で売り飛ばそうと、カルメラや百合根を巻き込んでいた。ヨシ江は、マサルの母親からチエ達が今回の劇で主役をやると聞かされ、ヒラメの母親と衣装作りを始める。劇のことで憂ウツなチエ達を尻目に、周囲はそれなりに盛り上がっていくのであった。
第4話 ガラクタ(人間)市の巻
ついにガラクタ市の当日になった。ここにきても、チエは役柄上のこととはいえ、マサルにどつかれるというシーンがどうも気に入らなかった。そこで幕引き係のタカシを使って仕返しを考えつく。一方、テツが意気込んで始めたボクシング屋は子供相手に無茶な値段を付け、当然の如く儲からない。そこへ丸太が運悪く通りがかり、テツに捕まってしまう。チエ達の劇は仕返しが成功し、無事(?)に終わるのだが……。
第5話 おとこマルタ君の巻
テツがガラクタ市で売っていたグローブが売れた。おバァが「どこのアホが買うたんや」と嘆くがそのアホは丸太だった。ボクシングを教えてもらおうと丸太はテツに会いに行くが、どういうわけか「実戦」と称してサングラスに制服のボタン全開、そしてグローブとある種異様な格好でケンカを強要される。兄の行動に不安を感じたヒラメはチエに相談する。話を聞いたチエはこれはテツのしわざだと確信した。
第6話 変装の効用の巻
丸太のことが心配なチエとヒラメは、自分達だと気付かれないようサングラスで変装して様子を見に行った。前日と同じ姿で駅前に立つ丸太を発見したチエ達は、何も気付かないテツにけしかけられ丸太と向かい合うことに。そのとき、ミツルが現れた。不良の格好をした3人は交番へ連れられてしまった。その後、チエはおバァに全ての事情を話す。すると、おバァも変装をしてテツに一泡吹かせようと思い立ち、夜のガード下で対決をしたのだが……。
第7話 テツはどこに…?の巻
変装してテツにケンカを挑んだおバァが負けてしまった。おバァはそれ以来「テツに会うまではくやしいて帰れまへんわ」とチエの家にいたのだったが、得意の“イス抜き”もできないほどにショックが残っていた。逆にテツは何故勝てたのかがわからず、理由がはっきりするまではおバァに会えないと、渉の協力で花井邸に隠れていた。そのテツを捜すチエから事情を聞いた拳骨は、仕事そっちのけでおバァに会いに行くのだった。
第8話 人間の戦いの巻
おバァのもとを訪ねた拳骨は、おバァがテツに負けた理由を変装のせいだと話す。さらに渉の最近のおかしな態度から、テツが自分の家にいることを見破った拳骨は、テツを騙して懲らしめる計画を実行する。拳骨はおバァとチエを連れて自宅に着くと、渉にチエの家へ留守番に行くように伝え、おバァとテツのケンカを見物し始めた。留守番を命じられた渉は、帰ってきたヨシ江と二人きりになり、ある相談をし始めた……。
第9話 センセのデートの巻
テツはおバァにひどい目にあい、ボクシングの道具はカルメラ兄弟のおかげでようやく売れ、グローブはテツが丸太に「あげた」ことになった。ガラクタ市から始まった一連の騒動は一応一段落つきつつあった。そんな中、ヒラメは渉がデートする所を見たことをチエに話す。気になるチエはたまたま訪ねてきた拳骨にそれとなく聞いてみるが、ロクな答えが返ってこない。一方その頃、テツが渉のデート現場を見てしまっていた。
第10話 『中学生の友』の巻
渉の恋愛が気になるヒラメは「中学生の友」という本を最近読んでいたが、その本を授業中にチエに見せているところをマサルに見つかり、渉に取り上げられてしまう。そして下校時、テツが渉を待っていた。テツは渉にデートのことを話し、拳骨に女性を紹介する作戦を伝授する名目でうどんをたかる。その後二人は花井邸に行くのだが、テツが拳骨に捕まって紹介どころではなくなってしまった。渉はチエの家に本を返しにいくことにした。
第11話 いい相談相手を見つけようの巻
チエとヒラメは『中学生の友』を読み続けていた。そして「いい相談相手を見つけよう」と書かれたページを読んでいた時、渉と一緒にテツが歩いてきたので、チエ達はとっさに隠れて二人の話を聞く。テツに相談すると終わりだと思ったチエは、恋愛のことをもっと勉強しようと、ヨシ江やおジィ、おバァに恋愛の問題を出してみたりもするが、チエにはまだわからない。とにかくテツに相談するよりはマシだと、さっきのページを開きチエは渉の所へ向かった。
第12話 恋する二人の巻
チエとヒラメはお互い知らずに、渉に同じ本を渡していた。さすがにこれにこたえたチエは、もう大人の相手はしないと家に来た拳骨にもそっけなくする。しかし今日、渉が彼女を紹介するのでテツとヨシ江にも来てもらいたいということにチエは慌てる。ヨシ江と一緒ということにテツがゴネていたので、着いたころにはすでに紹介は済んでいた。いつのまにか、その場はテツとヨシ江の話題で盛り上がっていた。