第1話 ヒネクレ男のスキヤキの巻
「ケツ割りゲーム」の賭けに負けたため、泊まり込みでおバァの店を手伝っていたテツ。その慰労会としてスキヤキパーティーをすることになったが、突然カルメラ弟が西萩に戻ってきた。テツの打ち上げとカルメラ弟が帰ってきたお祝いとなるが、テツも、テツを呼びに行ったおジィも帰って来ないので、二人は抜きでスキヤキパーティーを始めることに。その頃「クソババなんかと一緒に食えるかい」というテツは、おジィと二人でスキヤキを食べていた。
第2話 きたないきたない一日の巻
何日間も続くテツの便秘を治そうと、おバァはさまざまな治療法を試みる。おジィはテツが「ケツ割りゲーム」でコケザルと五口も賭けた謎の男の二人には負けた分を肩代わりして払ってしまっていた。チエは賭けに乗っていた謎の人物を突き止めようと、おバァらとともにコケザルを探し始める。一方、賭けの勝ち分を見事に回収してきたコケザルを地獄組のボスは認め、今後は興行師としてなにやら怪しい動きをするらしい……。
第3話 コケザル始動の巻
今日から楽しい夏休みのはずが、チエはどうやら浮かぬ顔。コケザルが何か悪さをするのではと、気が気でないからだ。その頃、案の定コケザルは大人も顔負けな悪巧みの真っ最中。カタギをやめてしまった地獄組のボスに、お化け屋敷をやろうと持ちかけていたのだった。そしてさらにコケザルはマサルとマサルのお母さんまで巻き込み、儲け話の陰謀が見え隠れしていく。
第4話 気になるお化け屋敷の巻
チエはヒラメとかき氷を食べに行く。そこへコケザルらがやって来て、チエたちはこの話にコケザルが一枚噛んでいることを知るのだった。地獄組のボスは賞金付きの「お化け屋敷通り抜け大会」という企画を立てて、入場者から金を取ろうと目論む。しかし、最後まで通り抜けられないよう、最後にはテツが待ち受けているという寸法だ。一方、テツはどうやらお化け屋敷に深い因縁があるようで……。
第5話 テツの就職!?の巻
コケザルの悪巧みが見え隠れするお化け屋敷に行っても怖がらないように、事前にヒラメと脅かしっこをしようと約束をしたチエとヒラメ。しかし、心臓に悪いからとその計画はやめることに。そんな折、お化け屋敷が大嫌いなテツを誘おうと思案していたコケザルに出会う。テツはヤクザが団体で来るというコケザルの言葉で、お化け屋敷に就職することを決めた。
第6話 お化け屋敷に向っての巻
人々が一斉に集まるお化け屋敷。実は普通の大人&子供用のコースと、入場料1万円を払って見事通り抜けることができたら賞金5万円というヤクザなコースの二つが設定されようとしていた。期待に高まる普通の人々と、賞金という名のエサに集まるヤクザ達。チエをおどかそうとするマサルとタカシ。スペシャルコースの最後の井戸にはもちろん、コケザルに金で雇われたテツが待ちかまえる予定なのであった。
第7話 生き残りお化け合戦の巻
上機嫌でお化け屋敷へ向かう、テツを除いた竹本一家+ヒラメと拳骨。ヒラメのお母さんの協力により、お化けが出るところの地図を手に入れたチエとヒラメはとりあえず一安心。一方、次々とヤクザを脅すテツの働きで、地獄組のボスのもくろみは一見成功したかに見えたが、小鉄とジュニアのはからいで、大どんでん返しが待っているのだった。
第8話 レイモンド飛田の残したものの巻
お化け屋敷でのバイト料を取り立てようと、地獄組のビルへとやって来たテツ。しかし、ボスは夜逃げをして事務所はすでにもぬけの空。その上、そこには何人もの借金取り達がソロバンを手にボスの関係者を待ちかまえていたのだった。テツがボスの知り合いだとわかった借金取りは勝手に保証人と決め込んで、金を返してもらうかボスの居場所を聞き出すまでテツから離れようとしない。そこでテツは暑さで商売が繁盛していないチエのところに行くことにした。
第9話 借金取りのソロバンの巻
テツが連れてきた借金取りのおかげで、店は毎晩大繁盛。大忙しのチエは昼寝で体力を温存するほど。売上の二割をピンハネできるために、テツはこの時ばかりと、百合根の店にまで借金取りを連れていく始末。その上、儲かって幸せな気分を味わいたいと、おバァまでも自分の店を臨時休業にして、チエの店へ手伝いにやって来た。しかし、今夜は借金取りが頼んだヤクザが来ることになっている。テツがヤクザをどつけば店が儲からない、かといってどつかなければどうなるか解からない……。一体テツはどうなるのか……。
第10話 おバァはんのソロバンの巻
呼びつけたヤクザを、今か今かとチエの店で飲み食いしながら待ちかまえる借金取り達。やって来たヤクザは顔がバレて逃げられないようにうつ伏せしていたテツを、椅子で強烈に殴って気絶させてしまう。テツが起きるまでヤクザも散々飲み食いし始め、その間もソロバンを弾くおバァにチエは嫌気がさす。しかし、おバァはボスのことも考えての行動だったのだ。結局、ヤクザは目を覚ましたテツにやられ、借金の分だけ今日中に飲み食いすることで決着がつき、チエはおバァを見直す。
第11話 レイモンド飛田余話の巻
お化け屋敷の一件からコケザルが帰ってこないと、勘九郎はテツへ相談を持ちかけた。誰もが行方を知らずに心配している中、コケザルはチエの前にひょっこりと顔を出す。コケザルの話によると、どうやらボスと共に岐阜県へ行っていたらしい。岐阜県にはボスの弟がオカマバーを経営しているので、そこでボスはなんとオカマへと豹変を遂げていたのだった。
第12話 考えるほど解らない二人の巻
拳骨にみんなで遊びに来いと誘われたテツ一家。しかし、バイト代も入り気が大きくなっていたテツは、せっかくの日曜にそんなところ行けるかと、コケザルとカブをやりに行ってしまった。しばらくして拳骨がチエにヨシ江との昔話をするのでは、と思い立ったテツは慌てて家に帰るが、そこへさらにスピーカーの異名を持つ「しゃべりの朝子」が現れた……。