第1話 かなしい気分でイーライラの巻
この日、チエはヒラメが十回泣いたという本を借りる。そこでチエは少しでも悲しい気分で読もうとするが、小鉄が騒いだりテツにオシッコをかけられたという子供が泣きながらやってきたりと全くダメ。その子供は次に口止め料を要求してきたので怪しいと思い問いただすと、コケザルの弟分による“ゆすり”だと判明する。怒ったチエはコケザルを捕まえて、ヒラメから借りた本を朗読させる。しかし悲しい話を聞いているはずなのに、なぜかチエは次第にイライラしてくるのだった。
第2話 友達の友達はどこまで友達…?の巻
チエは結局コケザルと最後まで本を読んだ。チエは本のテーマが「友達」だったのでヒラメを遊びに誘う。その頃テツも眠りながら朗読を聞いていたのか「友達」が頭に残り、カルメラ兄弟と百合根のところへ。しかし百合根は最近ジュニアに元気が無いので酔いが出来上がっていて、ジュニアを元気づけにテツ達を連れて行く。こうしてチエ達、テツ達、コケザル、おバァと拳骨、マサルにタカシといった面々がどういうわけかジュニアの周りに勢揃いしてしまった。
第3話 幸福のハンコの巻
おジィがハンコを十万円で買ってしまった。なんでもテツが悪いのは全部印相が悪いからで、ハンコを変えたら全部うまくいくとダマされたらしい。怒ったおバァはおジィの顔にハンコを押しまくった。チエはおバァにテツの顔にも押すことをすすめられたので、小鉄を呼んで寝ているテツにハンコを押しに行かせる。そこへ「この家は危険だ」と言いながらいかにも怪しい男がチエの家を訪ねて来た。
第4話 まだらのテツの巻
脅しても妙に落ち着いた少女(チエ)とハンコで化粧をしているという父親(テツ)にすっかりビビってしまった怪しい男は帰ろうとする。しかし、テツが目を覚ましてハンコだらけの顔を出すと怪しい男はびっくりして、そのままテツにうどん屋に連れていかれてしまう。その時、男が忘れていったカバンの中身が全部ハンコだったことから、チエはおバァ達を呼び十万円のハンコはこの男に買わされたものだと気付く。一方、テツもこの男がインチキハンコ屋だと聞き出し百合根を騙そうと考える。
第5話 かたぎ屋の厄除け騒動の巻
テツとハンコ屋は丸二日間酔った百合根に脅されノイローゼのジュニアにお払いをしていた。しかし一向に良くならないジュニアに業を煮やした百合根は、テツをパン一にして教祖を呼びに行かせる。そして、小鉄の知らせを受けたチエが百合根の所に行くと、新しいこの店のノレンを作って来いと紙を渡される。そしてノレン屋の帰りに、おバァに一緒に来てもらったチエが今度はお払いに付きあわされてしまう。
第6話 当選「ヨシ江ちゃん」!!の巻
十万円のハンコがきっかけで起こった騒動は、テツがまだ戻らないことを除いて解決したかに思われた。しかしノレン屋が一枚のノレンを持って来た。それは酔った百合根が作らせた物だったのでチエは持っていくと、丁度カルメラ兄弟と百合根がラーメン屋の名前のセンスについて話していたのでチエはノレンを見せた…。一方テツが居座っていた厄除屋にカルメラ兄弟が偶然訪ねて来て、店の名前を占ってもらうと例のノレンに書かれた「ヨシ江ちゃん」に決まってしまった。
第7話 「ヨシ江ちゃん」で大騒ぎの巻
厄除屋がカルメラのラーメン屋の名前を「ヨシ江ちゃん」に決めてしまい、心中穏やかでないテツは即刻名前を変えさせるように厄除屋を脅す。その頃、カルメラは百合根の所からノレンを持って来るがどうしても出せずにいた。その様子をハンコ屋がテツに報告するとテツはノレンがなければ怖くないと、この日開店のラーメン屋を襲撃しようとする。しかしその相談を聞いていたチエは、拳骨やヨシ江を誘ってテツよりも先にラーメン屋に到着した…。
第8話 マサル宿替いの巻
春休みが終わったチエは学校に行く途中にマサルの母に会う。そのあまりの上機嫌さにチエはマサルも調子に乗っていると思っていたが、実際はまったく逆で、マサルは一日中変な様子で一言も喋らなかった。放課後、タカシはチエ達にマサルが今度宿替い(引っ越し)することになってノイローゼになったという話をする。夫の本社栄転がうれしいマサルの母は、ヨシ江やテツ、カルメラ兄弟にまで自慢していた。マサルはチエに今までためた悪口ノートを記念にと置いていってしまう。
第9話 根性の腰ぎんちゃくの巻
最近のマサルはショックで少し痩せていた。さらにこの日は学級委員の選挙があり、今度引っ越すマサル抜きの選挙になる。しかし、タカシが根性でマサルに一票を入れる。そして今度マサルのお別れ会をすることになり、新学級委員の他所見がチエとタカシにお別れ会のリーダーを頼む。断りきれなかったチエはヒラメと共謀し、タカシをおだてて一人でリーダーにさせようとするが、タカシはヤケクソになってどこかに行ってしまう。その直後にチエ達は変な様子で走り去るマサル親子をみた。
第10話 マサルのお別れ会の巻
チエのクラスは学級委員が他所見になってからダラダラしていた。そこで皆マサルの話を始めたが、マサルは母親と走っていった日から欠席していた。チエ達はタカシに聞くが、逆にお別れ会のことで怒られてしまう。それからチエ達はお別れ会に協力し始めるが、マサルは最後の挨拶で「ボクは転校しないことになりました」と一言。父親の本社行きがダメになったのだ。その頃、テツはマサルの母に何も知らず宿替いの話をしてしまう……。
第11話 寝込みを襲う無法者の巻
テツはマサルの母のヒステリーが直撃して朝から寝込んでいた。そしてチエは小鉄にマサルの悪口ノートを返すよう頼むと学校へ行った。しかし、あまりの多さに小鉄はジュニアを口車に乗せ手伝わせる。二匹をずっとつける猫がいたと知らずに……。ノートを運んだジュニアは小鉄に利用されたことに気付き追い回し始める。こうしてテツ一人になった家に車に乗った猫と、その車を引く猫がやって来た。学校帰りのチエが見たのは、家の前でノビているテツだった。
第12話 百年面の再会の巻
チエはとりあえず外でノビていたテツを中に入れるが、その時ウンコを踏んでしまう。これを小鉄の仕業だと思い、チエは戻ってきた小鉄を問い詰め、小鉄を追い出す。一方、ウンコの形が関東猫のサインであることに気付いた小鉄はジュニアとひょうたん池へ向かう。また小鉄に因縁のある猫だと思ったジュニアは浮かれるが、そこで待っていた、おむすびの次郎吉と子分のヒネ公の標的はジュニアの父、アントニオだった……。