コミックス資料館

27巻イメージ

第27巻 <もくじ>

秋風にいきなりギックリの巻
不幸な顔でシアワセにの巻
鍼でイチコロの巻
不幸がいっぱいの巻
逆襲の間節はずしの巻
花井センセのお土産の巻
眠る小鉄(上京編)の巻
眠り続ける小鉄(奥多摩編)の巻
テツのバクチ相手の巻
おバァはんの出張カブの巻
周センセとアベックカブをの巻
周センセのイジワルの巻
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第1話 秋風にいきなりギックリの巻
暑い夏が終わり、皆すっかり元気を取り戻した。その中でもひときわ元気なおバァだったが、突然ひどいギックリ腰になってしまう。そのことをおジィから聞いたチエは、その日店に来た常連にギックリ腰のことを尋ねるが、治るまでの苦労話がウンコの話にまで発展してしまう。そこへおジィが来て、チエにおバァの食事を手伝って欲しいという。チエはおバァの食事を手伝いながらさっきの常連の話をすると、おバァはひっくり返ってしまった。
第2話 不幸な顔でシアワセにの巻
おバァのギックリ腰を知ったテツは、朝から不気味な笑顔が止まらない。おバァを医者に連れて行くフリをしておんぶをしたらこっちのもんだと思ったテツは、何とかして不幸な顔を作ろうとするが、どうしてもおバァがいなくなった時のことを考えて笑ってしまう。結局テツは普通を装っておバァの家に行くが、すぐ後に拳骨が来てしまう。拳骨が「医者に診せたほうがええ」と言うと、テツは急に喜んで背中を差し出すのだった。
第3話 鍼でイチコロの巻
おバァをおぶったテツは拳骨を振りきろうとするが、その前に捕まってしまい、拳骨の主治医を名乗る男、周の診療院へ連れて行かれてしまう。一方チエは家にテツがいないことで大慌て。チエに会いに来たミツルが何度話しかけてもチエには何も聞こえない。それでも、ようやくミツルはチエに拳骨の書いた地図を見せ、おバァは多分ここにいると教える。そこで二人はその鍼の医者へ行くと、変な格好のまま動かないテツがいた。テツは周によって鍼一本で動きを止められていたのだ。
第4話 不幸がいっぱいの巻
百合根はジュニアがいないショックで店を休み、一人でいた。そこへ来た小鉄に百合根はジュニアの話をする。すると今度はコケザルが猫を捜しに来た。小鉄は現在コケザルのところで飼われている猫、クルミが、以前東京で飼われていたことを思い出し、ジュニアはクルミを連れて東京に行ったに違いないと確信して家に帰る。するとそこには拳骨がいた。拳骨は今から東京に行くことと、周とテツを会わせないようにということをチエに伝える。拳骨の大きな旅行鞄を見つめる小鉄……。その頃、周のことで落ち込むテツの前にギックリ腰のカルメラ兄が現れた。
第5話 逆襲の間節はずしの巻
チエは小鉄がいなくなったことを心配していたが、周とテツをケンカさせるようにという拳骨の言葉も気になっていた。その頃テツはカルメラ兄の治療の隙をついて周に逆襲しようと考えていた。試しにカルメラ弟の関節をはずすテツ。関節をはめられないテツはおバァに戻してもらいにいくが、その時、チエに周とケンカするようにけしかけられる。やがて周の診療院に乗り込んだテツ。見事に周の関節を外すが、周も負けじと抵抗をする。最後には二人がからまってしまった。
第6話 花井センセのお土産の巻
おバァはカルメラ弟から、周とテツがカブで絡まった関節の直し合いをして意気投合した一部始終を聞いてガク然とする。そのことを学校から帰って知ったチエもガク然。おかげで遊びに来たヒラメの前でもチグハグ。そこへ猫捜しに疲れた百合根とコケザルの母もやってきてチエの家はまるでお化け屋敷のような暗い雰囲気に。その頃、東京に行っていた拳骨が西萩駅に到着。そこでいきなり周とテツが一緒にいる所を目撃して驚く。急いでチエの家に行くがそこには暗い面々が…見かねた拳骨がおみやげを渡す。中身は小鉄、ジュニア、クルミだった!
第7話 眠る小鉄(上京編)の巻
チエは周の趣味がカブだったことにショックを隠せない。そこでチエは拳骨と一緒に帰って来てから寝てばかりいた小鉄にあたる。その小鉄は寝ながら東京での出来事を思い出していた…。拳骨のカバンに忍び込んだ小鉄はこの日の夜からジュニア捜しを開始した。しかし小鉄は次々と襲撃を受ける。不思議に感じた小鉄は一匹の猫を捕まえて事情を聞く。そしてどうやらジュニアはかつて父が東京で呼ばれていた「ヒネ虎」を名乗り、今は奥多摩にいることがわかった。小鉄はすぐに向かうことにした。
第8話 眠り続ける小鉄(奥多摩編)の巻
小鉄はもらったモーターボートで奥多摩へと向かった。途中幾多の襲撃を受けるが、それをかいくぐっていくと、クルミに会うことが出来た。クルミはジュニアがさんざん大暴れした後、バァさんに杖でぶたれてどこかに連れて行かれたと話す。それを聞いた小鉄はジュニアが連れて行かれたという所へ向かうと、そこには笑顔のジュニアがいた。実はそのバァさんはアントニオの知り合いで、息子のジュニアは歓迎されていたのだ。
第9話 テツのバクチ相手の巻
テツは周と毎日カブをやっていたが、20円しか勝っていないので今は逃げているのだと言う。それを聞いたチエは、このままテツが周とカブで遊んでいる方が安全だと考える。その頃、小鉄は失点バン回をしようとテツのバクチ相手の正体を探っていたが、そのとき周が花札を持って登場。小鉄はどついてしまう。しかしその直後、ノビた周を見たチエに怒られてしまう。一方、テツは周とトントンなのはお互いが弱いからだと思い込み、代打作戦を考える。その時、チエの家では周とチエがカブをやっていたのだ。
第10話 おバァはんの出張カブの巻
チエは周とやったカブで強烈に負けてしまい独り言を言っていた。そこをヨシ江に突っ込まれたが、理由が言えないチエは、丁度来たおバァに事情を話す。あきれるおバァだったが、チエが回数券を賭けたことと、周が本当に強かったらテツと組む危険があるので、おバァが勝負に行くことになった。そこへヤクザのニセサラリーマンを連れてテツが周の診療院へ来るが、おバァの下駄を見て代打作戦はあえなく中止になる。やがておバァも周に負けて帰宅することに……。
第11話 周センセとアベックカブをの巻
チエが負け、おバァも負けた周とのカブ。そしてテツがもう一回行くと言い出したが、今度はヨシ江も行くことになった。その様子を見た拳骨はチエに事情を聞く。テツだけが勝った理由を考えるうちに、拳骨は一枚の写真を出した。それは笑ってない周の顔で、拳骨はチエ達の負けた原因が周のポーカーフェースにあると分析した。それを聞いたチエは「今日は笑い仮面と笑い仮面の対決」と喜びだした。それはもちろん周とヨシ江のことである……。
第12話 周センセのイジワルの巻
結局、テツがヨシ江と一緒に行ったカブで周に勝ったのだが、それ以来テツはおかしくなっていた。チエは学校の図工の粘土細工が完成していなかったので、顔が簡単なのと、テツとのカブ勝負以来どういう様子なのかを知りたいという理由で周に粘土細工のモデルを頼むことに決めた。ヒラメと診療院へいくことに。やがて粘土細工は無事に完成した。チエの作品とヒラメの作品を二つ並べて見ていた拳骨は、チエにだけやった周のちょっとしたイジワルに気付き、突然笑い始めるのだった。