第1話 梅雨のアロハの巻
梅雨の季節の放課後。校門でマサルがチエとヒラメにアロハシャツ自慢していると、ハワイが大嫌いという通りすがりの二人組に言いがかりをつけられた。チエとヒラメが逃げ帰ると、家の中からテツが歌うハワイの歌が聞こえてきた。寝ていて夢の中でハワイにいた様子。やがて出かけたテツと入れ違いに百合根が来た。百合根は突然チエとヒラメに危ないから避難しろと意味不明なことを言うだす。理由を説明しろと迫るチエに、百合根はアロハ姿の2人組が“パカカヒナ・トガシ”のことを聞いたら知りませんと言えというが……。
第2話 パカカヒナ・トガシと言えば大丈夫の巻
寝込んでいるおジィの見舞いに来たチエ。前日、おバァが留守にした隙におジィの身になにかあったようだが、おジィは取り乱していてうまく説明できず「バカかいな、アホかいな」などとつぶやく。勘のいいチエが原因はアロハの二人組の事かと聞くと、おジィはショックを受けて再び寝込んでしまう。その夜、チエの店にサングラスにアロハの怪しい二人組が来た。案の定パカカヒナ・トガシのことを聞かれたが、チエは百合根の忠告通り、知らぬと答えた。しかしその答えが二人組の勘違いを招いて、そのまま居座られてしまった。
第3話 雨の夜のにらめっこの巻
サングラスにアロハの怪しい二人組がチエの店に居座り、客は怖がって帰ってしまった。商売はあがったり。おバァの店で用心棒代わりにホルモンを焼いていたテツにチエの店から逃げてきた常連が二人組のことを話すと、テツはケンカが出来るとばかりに喜々として向かう。するとやはり二人組はテツにパカカヒナ・トガシを知っているかと聞いてくる。ワケがわからないテツとサングラスの男はにらみ合うのであった。
第4話 ぶっそうな国際電話の巻
梅雨が明けて空は快晴だが、百合根の心には暗雲が立ちこめている。チエの店でサイダーを飲みながらボヤく百合根は材料を届けに来たおバァにもやつあたり。テツは二人組を捕まえて以来、二人を百合根の家に泊めているのだ。百合根が自分の店に帰るとアロハの二人組が勝手にハワイまで国際電話をしている。怒る百合根を尻目に電話を続ける二人組。彼らはハワイにいるボスから「一週間以内にパカカヒナを見つけないと殺す」と脅されて慌てはじめるのだった……。
第5話 アロハシャツがいっぱいの巻
テツに命令されてチエの店の前で再びカルメラ屋の屋台を始めたカルメラ兄弟。相変わらずカルメラ弟の焼くカルメラは膨らまない。そこにテツと仲良くなったアロハの二人組が登場してカルメラ弟と口喧嘩。それを見てアロハを着ているとロクな目に遭わないとあせるマサル。おまけに本場ハワイのアロハを着たコケザルも現れてマサルは失神。その後コケザルは物陰から現れた謎のアロハ男からカルメラを買ってこいと金を渡され、チエの店に向かう。
第6話 アロハシャツがまた一人の巻
やっとハワイの謎が判明。パカカヒナ・トガシはハワイにある悪徳旅行会社の社員だったのだが、会社の金を盗んで日本に逃げたために怒ったボスがアロハの二人組にパカカヒナを捕まえてくるよう命じたのであった。一方、テツはパカカヒナを捕まえることができれば賞金がもらえると聞き、二人組と共に行動を始める。犯人は故郷の味を懐かしんでカルメラを食べに来るというテツの予想は的中し、カルメラ屋の前に怪しい後ろ姿が現れた。
第7話 アロハの三人ひとまとめの巻
追われる身のパカカヒナ・トガシに頼まれカルメラを買うコケザルについていき、トガシの居場所を突きとめたチエとおバァ、カルメラ兄の三人。毎日膨らんでいないカルメラしか食べられず不満だったパカカヒナだが、今日はカルメラ兄が焼いたカルメラなので上機嫌。しかしおバァが声を賭けると自殺しようと池に飛び込むのだった……。一方、テツと二人組は気絶しているカルメラ弟を発見。問いただすと、殺し屋が現れたという。次はおバァの家と読んだテツは早速向かうが、時すでに遅し。おジィが再び倒れていた。
第8話 猫の恩返しの巻
今日からチエは夏休みだというのに、周りの状況はチエの通知簿のように思わしくない。おまけに「犯人はお好み焼き屋に現れる」というテツの予想によって店を占領された百合根は宿無しになってチエの家で寝泊まりする始末。そんな中、殺し屋にもらったタコ焼きを食べていた小鉄とジュニアは「ボーッとしているならアロハの男でも見つけてこい」とチエに命令され、休んでいる殺し屋のもとに向かった。二匹は殺し屋をお好み焼屋へ案内することに……。
第9話 アロハの四人ひとまとめの巻
たこ焼きを食べ過ぎたのでしばらくベンチで休んでいた殺し屋だが、小鉄とジュニアの案内でお好み焼屋へと向かうことに。トガシと二人組は姿を見るなり、「ナンバー2」の殺し屋、「エレキ刈り」が来たとびびってテツにすがる。テツは店に出て、殺し屋と対面。腐った肉で作ったブタ玉のお好み焼きを食べさせた。腹痛でフラフラの殺し屋はテツに捕まり、居候のメンバーに加わることに……。テツはナンバーワンと連絡を取れと言い出したのだ。百合根は自宅の様子を見て、事件が解決どころか深刻になったと大騒ぎ。
第10話 真打 ミスターマウイの巻
チエとヨシ江は早朝からラジカセを抱えて公園へ。昨晩、マサルの母がラジカセを持って尋ねてきて、朝のラジオ体操はハワイ旅行に行くので参加できないから、とヨシ江にまとめ役を頼んだのだ。ラジオ体操はマサルの母が言いだしっぺなのでチエは納得がいかなかったが、結局、お人好しのヨシ江は押し切られることに……。一方、二人組とエレキ刈りが任務に失敗したのに腹を立てたハワイのボスは、第三の殺し屋「ミスターマウイ」を日本に送り込んで皆殺しにしてやると電話で脅してきた。テツはナンバーワンの登場に大喜び。
第11話 なんでもかんでもアロハの巻
百合根はチエの家で寝ていたが、自分の店のお好み焼き用の鉄板が錆びてしまった夢を見てハッと目を覚ました。気になって自分の店に戻ってみると、なんとアロハの二人組がアロハ風お好み焼きなる珍商売を始めていた。店の中ではおバァが喜んで味見している最中。チエはそれを見て呆れるのだった。それに感化された最初の殺し屋とトガシはチエの店でもアロハ風ホルモン焼きを始めようと提案。パイナップルとホルモンを串に刺して売り出した。
第12話 リメンバー・オオサカの巻
アロハ風ホルモン焼きは意外と好評でおバァはホクホク顔。百合根の店で出しているアロハ風お好み焼きも好評だが、百合根の家で寝泊まりしているテツは客が増えるとうるさくて寝ていられないと不機嫌。チエはトガシにボスとミスターマウイの素性を聞こうとしていた。やがて、ハワイ帰りのマサルが写真を持ってきて自慢しにきた。マサルのハワイの写真を見たチエは帽子をかぶった“あの男”を見つけた。二人組はその男を見て「ボス」と言い出した……。そのころ空港には大男を連れたボスが姿を現していた。