第1話 失業保険のパイナップルの巻
「アロハ風お好み焼きはやめました」店の扉に張り紙をする百合根。予想通り、ゲテモノメニューの人気は花火のように一瞬だけだった。すぐに飽きられてしまったのである。一方、チエの店でも客足は落ちていたが、おバァがパイナップルを10箱も買い込んでしまったので家中どこもかしこもパイナップルだらけ。チエとヒラメはパイナップルが食べ放題だと喜ぶが、困ったおバァはテツにパイナップルをたたき売ってきてくれと命じるのであった。
第2話 みんなトイレ仲間の巻
チエのところにハワイから帰ってきた地獄組の子分が訪れる。子分はパカカヒナトガシ達の行方を追っていたのだが、全員お好み焼屋の二階にいることがわかり愕然とする。やがて、酒に酔った百合根がやってきた。不機嫌なのはテツと一緒にお好み焼屋に居候するアロハの男達の国際電話代が九万円になったからだ。百合根はおバァに悪態をつく。その話は、売れ残りのパイナップルの食べ過ぎで不調のおバァには悪い刺激。すぐさまトイレに駆け込むのだった……。
第3話 追放者の行先の巻
おバァは相変わらず下痢が直らずにトイレに籠もってばかりいるアロハの男達とテツを、「電話代稼いでこい」とお好み焼き屋から追い出した。これで百合根の機嫌が直ったと思うのも束の間、おバァは怖い殺し屋が来たときの“人質”として百合根に拘束されることに。一方、ゆるい腹を抱えて公園に避難した組員とテツだが、テツがミスターマウイに対抗するうまい作戦を思いつく。それは派出所から勝手に制服を借り、警察官になりきろうというものであった。
第4話 お好み焼屋突撃の巻
チエの店でサイダーを飲んでいたミツルの元に一人の男があわてて駆けつけ、なにやら耳打ちをした。するとミツルはあわてて店を出ていった。実はその男はミツルの職場の後輩。テツが勝手に派出所から制服を持ち出して着ているのを報告しに着たのだ。あせるミツルが派出所に戻ると、警察官になりきっていい気分になっているテツが……。その一方、地獄組のボスとミスターマウイはやる気まんまんになっていた。目標をアロハの男達ではなく、この騒動の張本人であり、永遠のライバルのテツだけに絞って襲撃の準備を進めていた。
第5話 一ツ目入道の怪の巻
夏休みが終わった。チエが学校にいくとマサルが休んでいた。“一ツ目入道”なる怪物を見てしまい、具合が悪くなったというのだ。それを聞いたヒラメは、実は自分の家にも一ツ目入道が現れ、自分が気絶している間に母の作ってくれたラーメンを食べられてしまったと告白。話を聞いたテツはどうせ夢でも見たのだろうと相手にせず、チエもいったい何を見たのだろうと不思議に思っていたが、その夜もヒラメの家には一ツ目入道は現れたのであった。
第6話 イチコロ・ラーメンの巻
一ツ目入道は実在するかと担任の渉に聞いたヒラメだが、子供の言うことだと思い「本当にいる」と答えてしまったため、ヒラメは怖くなって家に帰れなくなってしまう。相談を受けたテツは腐ったラーメン「イチコロ・ラーメン」を一ツ目入道に食べさせようと言いだす。これは以前、腐ったお好み焼きを殺し屋に食べさせたのと同じ手口。その夜、テツとカルメラがやってきてヒラメの部屋にイチコロ・ラーメンが届けられたのであった。
第7話 一ツ目入道現わるの巻
テツはカルメラ兄弟に見張りに命じ、万一ヒラメがイチコロ・ラーメンを食べてしまったらすぐに救急車を呼べと命令。やがて、一ツ目入道は本当に現れた。カルメラとチエ、ヒラメの前でイチコロ・ラーメンを平らげ去って行く一ツ目入道。ヒラメにウソをついてしまった事を後悔する渉とそれを責めるテツが現場に到着すると、唯一気絶しなかったヒラメは一ツ目入道は公園に向かったと証言。テツと渉は入道を追う。
第8話 渉の通訳の巻
テツと渉が公園に駆けつけると暗闇で苦しんでいる一ツ目入道が。実は一ツ目入道の正体はミスターマウイ。サングラスのレンズが片方割れたので暗闇だと一ツ目に見えたのである。だが、ただでさえ日本語を3つしか知らないマウイはイチコロ・ラーメンを3杯も食べて腹が痛いのでうまく喋れない。どうにか「オコノミヤーキ」という言葉を渉に伝えると、百合根の知り合いだと勘違いした渉は彼をお好み焼き屋に連れていくのであった。
第9話 ひょうたん池の再会の巻
地獄組のボスはミスターマウイを探し回っていた。ボスがトラックの荷台にマウイを載せて町内を走り回るうちに、マウイは転落してしまったのだ。その後、百合根の店の世話になっていたマウイだが、恩を仇で返すように店で暴れて、再び放浪していた。その時、ひょうたん池で休んでいたボスのもとに偶然たどり着く。ボスは大喜びだ。一方、裏切られたと怒る百合根はヤケ酒の飲みながら一ツ目入道を退治すると息巻くのであった。
第10話 ビチビチ天井の巻
百合根に一ツ目入道はミスターマウイだと教えられたテツは自分の保身を考え、アロハの男達に自分と同じ格好をさせる作戦を実行。一方、ひょうたん池では下剤を仕込んだ天丼をテツに食べさせようとした地獄組のボスだが、小鉄とジュニアがどさくさにまぎれて下剤入り天丼をミスターマウイに食べさせてしまう。あせる地獄組のボスはマウイが下痢をする前にどうにかテツと闘わせようとするのであった。
第11話 ひょうたん池 爆発寸前の巻
図体の大きいミスターマウイを見つけるには町全体を見渡せる場所に行けばよいということでひょうたん池に向かうテツとアロハの男達。案の定、そこには大仏のように大きなミスターマウイが。ずるがしこいテツは同じ格好をした組員をマウイの元に先に行かすが、彼はあっさりひょうたん池に放り込まれる。だが、アロハの男達のボスが地獄組のボスだったと判明して安心したテツはボートに乗ってマウイを沖におびき寄せる作戦に出る。
第12話 ひょうたん池 大爆発の巻
下剤入り天丼を食べて腹が痛くなってきたミスターマウイに酔った百合根が後ろから体当たり。マウイは池の中へ転落してしまう。だが、巨体ゆえに足が底につくマウイは沖にいるテツ達の元へ向かい、水上で大ケンカが始まった。そこにチエやおバァ、渉や百合根も加わって水中で壮絶な大乱闘が始まるが、突然、大音響と共に水中で爆発が。そう、ついにミスターマウイの肛門が大爆発を起こしてしまったのだ。