コミックス資料館

42巻イメージ

第42巻 <もくじ>

ノレンはたたるの巻
呪われた就職の巻
女神・ヒミコの巻
ヒミコのお告げの巻
恐怖の猫の霊の巻
小鉄の災難の巻
イタコ猫を捜せの巻
天井裏の太鼓の巻
太鼓が呼ぶモノの巻
呼び合う霊の巻
忍び寄る愛の巻
愛しのグラミーちゃんの巻
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第1話 ノレンはたたるの巻
木枯らしが吹くなか、おジィがテツを尋ねてきて用事に付き合ってくれと頼む。うどん屋で天丼を食べさせてもらって満足したテツがおジィに連れて行かれたのは、とにかく当たると評判の占い屋。目の印が描いてある怪しいノレンをくぐったテツは、占い師にイタチがついていると言われたことに腹を立て、占い師を投げ飛ばしてしまう。その後、テツはチエの勉強机を勝手に持ち出し、占い屋の前で自分も占い屋を始めるのであった。
第2話 呪われた就職の巻
ノレンを拝み、チエにそのうち新しい机を買ってやると上機嫌のテツ。なにやら占いで金儲けをしようと考えているらしいが、テツが珍しく働いている事に周囲の人々は気味悪がるのみ。一方、おジィはヒゲだらけの占い師から一家全滅すると言われたことが心配でならない。怪しく思ったおバァは近所の知り合いに占い師の事を尋ねるが、百発百中の占い師は女だと聞き、腕のいい占い師は男なのか女なのか、よくわからなくなってしまった。
第3話 女神・ヒミコの巻
大判小判がザックザクというめでたい夢を見ていたテツは、寝ぼけてチエの手をひねる。ちょうどチエはテツの腹巻きの中を探っていたところだったのだ。詳細はわからなかったが、チエはテツがなにかの商売で稼いで札束を持っていることを知る。一方、テツはヒゲの占い師から奪ったノレンをチエの机にくくりつけ、インチキ占い師稼業で儲けていた。そこにヒゲの占い師の妻である氷巫女(ヒミコ)が登場。恐妻家のヒゲの占い師はたじたじの表情に。凄腕の占い師である氷巫女はヒゲの占い師とテツを引き連れてチエとヨシ江の元に向かうのであった。
第4話 ヒミコのお告げの巻
チエの店に現れた氷巫女。左手の手のひらに描いてある目のマークを中にかざすとチエのヘソクリのありかをすべて見抜いてしまった。その後、コタツに入ってお茶を飲む氷巫女は、ヒゲの占い師とテツの頭に手を当て、自分が留守の間に彼らが嘘の占いで稼いでいたことを見抜き、おわびにチエの家を占うと言いだした。ナイフを使って占った氷巫女は「この家には猫の霊がついている」と言うのだった。
第5話 恐怖の猫の霊の巻
氷巫女が言い残した猫の霊という言葉におびえるテツ。だが、氷巫女の能力の秘密は手のひらに描いてある目だと思い、自分も手に目を描いてチエのヘソクリを探す。だが、見つからずにあきらめることに。町をうろついていると家を追い出されたヒゲの占い師が。彼が言うには、氷巫女はもともとは普通の女だったが、ある不幸な出来事を悔やみナイフで自殺未遂をしてから不思議な力を身につけたという。その話を聞いて猫の霊がいっそう怖くなったテツだった。
第6話 小鉄の災難の巻
テツがカルメラ兄弟の元にラーメンを食べに行くと、彼らは風邪をひいて寝込んでいた。とうとう猫の霊が襲ってきたとあわてて家に戻ると、なんとヨシ江も熱が出て仕事を早退したという。そこにブレーキの壊れた自転車に乗ったおバァが走ってきてテツと激突し……結局、数々のアクシデントの犯人はなぜか小鉄についている猫の霊ということになった。小鉄は汚名返上するために、最近ひょうたん池付近に出没するというイタコ猫を探しに行くのであった。
第7話 イタコ猫を捜せの巻
小鉄とジュニアがひょうたん池にイタコ猫を探しに行くと、死んだ親をイタコ猫に呼びだしてもらったという猫達が泣いている。父親と再会した喜びにむせび泣く猫もいれば、自分の母親があまりにも想像とかけ離れたごうつくババァだったと嘆き泣く猫もいる。彼らにイタコ猫は背中に太鼓を背負っているのが特長だと聞いて探す小鉄とジュニア。一方、人間の間ではテツが百合根の店でコケるなど、猫の霊の祟りらしきものが頻発していた。
第8話 天井裏の太鼓の巻
百合根の店でコケてメリケン粉のタルに頭をつっこんだテツは風邪を引いて寝込んでしまった。心配したカルメラ兄弟とおバァ、百合根が見舞いに行くと、なぜかテツは部屋で失神している。理由を聞くと、天井裏から猫の霊が太鼓を叩く音が聞こえたのだという。そうこうしているうちに再び太鼓の音が。それを聞きつけたジュニアは天井裏に駆け上るが、10分後に降りてくるとなぜかコタツをひっくり返して暴れ出したのであった。
第9話 太鼓が呼ぶモノの巻
騒動から一晩明けた翌日。ジュニアはアントニオのハク製を見て感傷にふけっている。昨日の晩、屋根裏でイタコ猫が呼んだ父と喋ったからだ。そこに太鼓を背負ったイタコ猫が登場。聞けば、イタコ猫はテツが猫の霊と言っているのが気になり、チエの家の屋根裏に潜んでいたのだという。イタコ猫に自分より小鉄を見てくれと頼むジュニア。一方、太鼓の話を聞きつけた氷巫女とヒゲの占い師も猫の霊のことを調べようとしていた。
第10話 呼び合う霊の巻
ひょうたん池に集まった小鉄とジュニア、イタコ猫の三匹。さっそく小鉄についている霊を呼び出そうと太鼓を叩き始めたイタコ猫だが、なぜかアントニオの霊が出現し「俺のキンタマを返せ」と暴れ出す。結局、アントニオの霊は石に頭をぶつけて霊界に帰るが、猫達の間ではこの騒動の原因は氷巫女にあるという結論に。一方、チエの家の茶の間では、なぜか氷巫女が脂汗を流して身体を振るわせているのであった。
第11話 忍び寄る愛の巻
チエの家で霊媒を始めた氷巫女だが、身体を振るわせながら感じるのは猫の霊ではなく、太鼓を背負った本物の猫。しかもこちらに向かっている最中だと言いだす。そのころ、チエの家に到着した三匹の猫は異様な気配に危険を感じとり、トイレの窓から入って天井裏で様子を見ようということに。イタコ猫が太鼓を叩き始めると、氷巫女は突然起きあがって「グラミ~~~! グラミーちゃん!」と意味不明の言葉を叫び出したのであった。
第12話 愛しのグラミーちゃんの巻
一晩明け、フラフラになって起きてきたテツとおバァのもとに普通の格好をしてイタコ猫を抱いた氷巫女とヒゲの占い師が尋ねてきた。なんでも、イタコ猫は以前氷巫女飼っていた「グラミーちゃん」という名前の猫だが、グラミーは余りにも溺愛されるのがイヤになってイタコ修行に出ていたのだ。ともあれ、グラミーが帰ってきて普通の猫好きのオバサンに戻った氷巫女は、同じく猫好きの百合根と果てしない猫談義を楽しむのであった。