第１話 盛り上がらないクリスマスの巻
里子が岡山に行ってしまったため、すっかり盛り上がりに欠けたクリスマスの翌日。気のきかないオジィが昨晩持ってきたクリスマスケーキをまだブツブツ言いながら食べているテツ。だが、今日ならケーキが半額なのにというおバァのつぶやきを聞き、テツがひらめいた。半額になったケーキがいくつ売れ残るかをみんなで賭けようというのだ。
第２話 ケーキは何個売れ残る？の巻
里子に出す年賀状を二人で一緒に作ることになったチエとヒラメ。それぞれがカマボコ板を一枚ずつ彫り、二枚合わせてハガキの大きさの版画にするのだ。絵がうまいヒラメと一緒に作業するのにちょっと気が引けたチエだが、とりあえず頑張ろうと気合いを入れる。そんなチエ達をよそに、テツが音頭をとるケーキの売れ残りの賭けに参加する者の数は増え続け、ケーキ屋の前は騒然となる。結局、テツが勝手に名前を借りたミツルが的中。賭けは無効となった。
第３話 サッちゃんからの年賀状の巻
年が明けてお正月。すでに三日になったが、チエはまだ版画を彫っていた。そこに里子から年賀状が届く。ヒラメが里子に渡した絵を写真にして出してくれたのだ。そこに着物を着たヒラメが到着。思わず「呪いの市松人形」とテツが叫ぶほどヒラメは人形のようだったのだ。新年の挨拶に来た拳骨もヒラメを見て「満漢全席」とワケのわからないほめ方をする。チエとヒラメの版画を合わせた力作の年賀状は無事完成したのであった。
第４話 福の神コケザルの巻
明日から授業があるというのに習字の宿題を忘れていたチエ。急いでかたづけようと家に帰るとなぜかコケザルが店に。自分も習字をするというのでやらせていると、コケザルは勘九郎がチエにと渡したお年玉を、テツがネコババしたと言い出す。だが、コケザルが言いたかったのはそんなことではなく、自分が宝くじで十万円当たったということであった。それを聞いたテツは気絶する。
第５話 宝クジは誰のものの巻
コケザルが持っていた十万円が当たった宝くじは父の勘九郎が買ったものであった。勘九郎は当たるはずもない宝くじを20枚も買ってきたことを嫁とコケザルに責められたため、当たっているかどうかの確認をコケザルに頼んだのであった。だが、そのうちの１枚が当たっていたのをコケザルは隠してネコババした次第。結局バレてしまい、勘九郎は宝くじで当たった金など最初からなかったもの思ってパッと使うのだと宣言する。
第６話 宝クジのごちそうは何？の巻
珍しくスーツにネクタイ、マフラーにコートまでと妙にめかし込んでいるテツ。仕事の面接にでも行くのかとイヤミを言うチエ。勘九郎が宝くじで当たった金でコケザルが世話になった詫びにごちそうをするというのだ。ほどなく勘九郎とその嫁、テツの３人が食事に出たが、しばらくすると勘九郎があわてて帰ってきた。テツがフグを食べて腹痛を起こしたらしいのだ。周の手で毒抜きに土に埋められたテツだが、実は毒に当たったのではなく、食べ慣れない高級品を食べたので体が拒否反応を起こしただけであった。
第７話 カツオ節を噛みくだく猫の巻
学校帰り。チエとヒラメが下校していると、カルメラ兄弟と百合根が現れて二人にお年玉をくれた。チエはともかく、自分がもらっていいのかと心配するヒラメだが、彼らは里子に渡した絵に自分達を描いてもらったのが嬉しいのだと説明するチエ。そのお金でテツに果物を買って帰るとテツはすっかり良くなっていた。そこにコケザルが現れ、堅いカツオ節の固まりをガリガリかじる猫を見せびらかすのであった。
第８話 カツオ節でひと儲けの巻
コケザルが見つけてきた妙な猫を使って一儲けする方法を思いついたテツは百合根の店に現れた。自分の猫とジュニアで勝負をしないかというのだ。勝負の方法はカツオ節の早噛み競争。自信満々のテツをうさんくい目で見る百合根だが、お好み焼きばかり食べていて堅いものが食べたくなっていたジュニアがやる気を出し、勝負は開始された。だが、当然のようにテツが連れてきた猫が圧勝。その後もカツオ節猫はブルドッグと勝負して勝つなど、着実に賞金を稼ぐのであった。
第９話 切り札小鉄の巻
テツは最初に猫を連れてきたコケザルと儲けを折半していたのだが、テツには最後にカツオ猫と小鉄を勝負させ、コケザルの儲けを吸い取ろうというたくらみがあった。そのため小鉄を探していたが、小鉄はチエが巻き込まれないようテツに近づくなと言ってあったので姿をくらませていた。だが、チエは百合根がテツから金を巻き上げられたことを知り、小鉄にカツオ節を渡して鍛え始める。それを見たテツは幸運の波が押し寄せてきたと喜ぶのであった。
第10話 どうにもこうにも歯がたたないの巻
どうにもカツオ節が噛めない小鉄。だが、カツオ節猫も堅いカツオ節ばかり食べていたので胃の具合が悪くなり、とうとう歯も抜けてしまった。だが、テツが儲けを奪おうとしていることに気づいたコケザルは早めに勝負をしてしまおうと思い、明日決行となった。一方、テツとコケザルからうまく百合根の金を取り戻す方法がないかと頭を悩ますおバァは警官のミツルに相談するのであった。
第11話 カツオ節タイトルマッチの巻
今日は小鉄とカツオ節猫が勝負する日。小鉄が勝ってコケザルとテツから金を取り戻すことができればいいが、ダメだった場合には無効にするために出てきてくれとおバァとチエに頼まれ、しぶしぶ押し入れに隠れるミツル。そしてメンツが集まった。酔った勢いで威勢のいい百合根は元バクチ打ちの意地を見せて銀行から20万円も降ろしてくる。だが、みんな真剣になってきたところでしびれを切らしたミツルが「全員逮捕する～」と出てきて、場は騒然となる。
