コミックス資料館

50巻イメージ

第50巻 <もくじ>

アルバイトをやりたい気分の巻
決定!! お好み焼屋でアルバイトの巻
お好み焼はお好みでの巻
下駄焼が食べたい!!の巻
下駄焼を食べさせたい!!の巻
『チエちゃん』に客は来ないの巻
帰って来た酔っぱらいの巻
黒ワクのハガキの巻
百合根の旅先での出来事の巻
また百合根が帰って来ないの巻
百合根光三余話の巻
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第1話 アルバイトをやりたい気分の巻
今日から待ちに待った春休み。チエとヒラメは、岡山のサッちゃんのところへ遊びに行くお金を貯めようと、アルバイトをすることを思いつく。乗る気のふたりはとりあえず、近所の商店街へどんなアルバイトがあるか調べにいくことに。いっぽう、テツはお好み焼屋へ向かうが、昼間からノレンをしまう百合根を見かけ呼び止める。百合根は用事でお好み焼屋をしばらく休むことしたのだ。
第2話 決定!! お好み焼屋でアルバイトの巻
百合根の旅行をテツから聞いたチエ。学校帰りにヒラメちゃんとお好み焼屋へ駆けつけ、百合根の留守中に店を手伝うことを提案。百合根に店を任される。カギを預かり「かたぎ屋」の名を汚さないように、と張り切るふたり。ヨシ江も手伝うことになった。ふたりの行動を勘ぐり、「独立」することを恐れるテツとおジィは置いてけぼりに……。
第3話 お好み焼はお好みでの巻
チエとヒラメのお好み焼屋アルバイトは順調。前日の売り上げを眺めて満足気のチエの前に、ヒラメが丸太と一緒にやってきた。イザというとき、頼りになる「男」の登場に喜ぶチエ。かたや荒れる予感をして、固くなる丸太。案の上、オッサン顔のガラ悪い学生が店にやってきた。丸太の学校の番長と手下だ。挑発に返す刀で「下駄焼き」を出そうとするチエだが、丸太の手前、おとなしくしている。
第4話 下駄焼が食べたい!!の巻
番長の対策法を考えるチエ。おバァとテツ、どっちが番長に有効かを考えた結果、テツに決め、下駄焼を作るというバイトをテツに持ちかけたのだった。思った通り、張り切るテツはおジィから奪った下駄を手に、お好み焼屋で身を隠し待ち構える。そして番長達がやってきた。丸太をイジめて、意地でも下駄焼を注文する番長達に、チエは「下駄焼の専門家」としてテツに声を掛けた。
第5話 下駄焼を食べさせたい!!の巻
下駄焼専門家として自己紹介をし、下駄焼きを焼き出すテツ。困った番長は色々と難癖をつけるが、テツは一向に動じない。そこへテツがチエの邪魔をしていないか心配したおバァが来た。番長はここぞとばかりにテツの接客のひどさをおバァに訴えるが、なぜか逆に番長が叱られる。テツは「俺が教育してやる!」と、番長に無理矢理ホルモン屋のバイトを命じ、チエには自分一人でホルモン屋をやると言いだした。
第6話 『チエちゃん』に客は来ないの巻
大はりきりで呼び込みをするテツ。しかしホルモン屋に客は来ない。困ったテツは番長に服装や笑顔などのことを熱心に教育をするが、成果は今ひとつ。一方、大繁盛のお好み焼き屋ではチエ達がなかなか戻って来ない百合根の心配をしていた。やがて、店に夫婦の客が来た。彼らの正体は番長の両親。不良息子が「チエちゃん」という店で働いていると聞き、確かめにきたという。チエとおバァは更正し立派に働く様を見ようとテツの働く店を覗きに行く。しかし、そこには客のいない無惨な店の姿があった。
第7話 帰って来た酔っぱらいの巻
やっと百合根とジュニアが戻ってきた。が、百合根はかなり酔っぱらっていて、チエの事さえもわからない様子。とりあえず店に戻ったチエはさっそくテツをクビにする。一方、やっとテツから解放された番長は今までの事をわびるため、貰ったアルバイト代で丸太をお好み焼き屋へさそった。すると儲かっているお好み焼き屋でバイトしようとしたテツが百合根の返り打ちにあい、呼び込みをさせられていたのであった。
第8話 黒ワクのハガキの巻
お好み焼き屋を乗っ取るために本気で殴り込みの計画を立てるテツ。その頃百合根はチエが隠しておいた売り上げ金を持ってチエの家へ向かっていた。百合根の留守の間にカルメラ兄弟を引き連れ、お好み焼屋にあがったテツは一通のハガキを見つける。葬式の案内のようだ。困惑するテツからハガキを見せられて、みんなが暗くなる。気を使いながらも、百合根が酔った頃合いを見計らって打ち明けると、亡くなったのは百合根の父、耕太郎という。しかも百合根は耕太郎のせいで散々な目にあったというのだ。
第9話 百合根の旅先での出来事の巻
皆に説得され、百合根はしぶしぶ葬式へと出かけた。ジュニアは小鉄に旅先での出来事を話し始める。なんと百合根は大旅館の息子。父の耕太郎は百合根の母が亡くなった後にも結婚を重ね、多くの異母兄弟がいるらしい。耕太郎の危篤を聞きつけ、兄弟やその弁護士達が集まる。遺産相続の話しかしない兄弟達をどなりつけ、百合根は耕太郎と酒を飲みだした。その上、孫の顔が見たいという耕太郎に、酔った勢いでジュニアを自分の息子だと紹介したのだ。
第10話 また百合根が帰って来ないの巻
葬式が終わったはずなのに百合根は一向に戻る気配がない。チエ達は百合根を心配していた。結局、百合根がいつでも戻ってこれるよう皆で店を開け、帰りを待つ事にする。数日後、百合根はお手伝いさんのお丸を連れて戻ってきた。百合根は葬式の後、今まで面倒を見てもらったお礼にとお丸と旅行に連れていっていたという。百合根を見守る仲間の存在に涙ぐむお丸であった。
第11話 百合根光三余話の巻
百合根が戻ってきてひと安心のチエ達。受け取ってもらえなかった留守の間の売上金を手に、お好み焼き屋へ様子を見に行くことにした。そこには百合根と共に店を手伝うお丸がいた。百合根は用事があると出かけたため、チエ達の相手はお丸がすることに。死ぬ間際一週間、酒を飲み続けた耕太郎の大往生、若い頃百合根が家を飛び出す際にお丸がそっと盗んで持たせた横山大観の絵の話など思い出話に花が咲き、それはお丸が電車に乗る間際まで続いたのだった。