コミックス資料館

57巻イメージ

第57巻 <もくじ>

今年の目標の巻
年賀状ありがとうの巻
新年会は雪見酒の巻
一夜明ければの巻
目がさめるといきなり「ツキ」がの巻
「疑惑のステーキ」の巻
ジュニアの形体の巻
「マフラーでジュニアの代役」の巻
ジュニアの帰還の巻
バカヅキの待伏せの巻
小鉄の仇討作戦の巻
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第1話 今年の目標の巻
今年も正月が終わり、チエは勉学と仕事に明け暮れる日本一忙しい少女に戻っていた。家の入口にはテツが書いた“今年の目標”である「花井来るな」の張り紙を見つけたチエは呆れる。しかしテツはこれでは効果がないと思いはじめ、同じ文面の年賀状を拳骨宅に送りつけることに。百合根、カルメラ兄弟、おジィに拇印だけをさせて送ってしまう。チエとおバァは年賀状の当選番号を調べていた。その時、余ったハガキがないことに気付きテツに行方を聞く。テツは懸賞の品を知りイヤな予感をする。なぜなら二等は樽酒だから……。
第2話 年賀状ありがとうの巻
放課後、チエは渉に声をかけられる。拳骨宛にテツが年賀状を五枚もだしてくれた、というお礼だ。チエは「花井来るな」の文を送ったことに気づき、テツに問いただす。拳骨が来るかもしれないとテツはびびりだす。カルメラ兄弟に偵察にいかせるが、たまたま通りがかった百合根とおバァも同行。テツはみんなを先に偵察に行かせ、拳骨の家の外から見守るが「バカモーン」と怒鳴り声が聞こえて逃げ出してしまう。急いで家に戻って、チエとヒラメに言い訳の張り紙を書かせるテツだった。
第3話 新年会は雪見酒の巻
拳骨の夢を見ていたテツが目を覚ますとおバァがいた。今晩、拳骨が来るというおバァの言葉にテツは大騒ぎ。家を出て対策を考え始める。おバァとチエは拳骨宅での出来事を話していた。拳骨は表で待っていたテツに気づき「バカモーン」の声で一喝したが、その後は終始笑顔。なぜなら、テツが送った年賀状で二等の樽酒が当選したからだ。雪が振り始めたその晩、事の顛末を知らないテツは戻ってくると表に水を撒きはじまる。やがて拳骨とカルメラ兄弟、百合根が来た。すでに酩酊の百合根は樽酒を抱えて走り出した……。
第4話 一夜明ければの巻
翌朝、外はすっかり雪景色。ジュニアは小鉄を誘って雪合戦を始める。やがてチエとテツも加わり大はしゃぎ。チエはヒラメを誘って雪で遊ぶつもりだったが、テツも一緒になることに。チエとヒラメはおバァの家で古い大鍋をもらってひょうたん池でソリ遊びを、丸太とテツは家で雪だるまを作ることになった。テツは丸太にサンドバックを作ると言い出し、拳骨の顔をした雪だるまを作る。しかし休憩をしている間に、小鉄とジュニアがテツの顔に変えてしまった。ついでに、と雪だるまにションベンをするジュニア……。
第5話 目がさめるといきなり「ツキ」がの巻
雪だるまは顔を変えたり変えられたりを繰り返し、原型はもはやとどめず。テツは八つ当たりして壊すと、中からお年玉袋が出てきた。中身はなんと一万円。じつは拳骨が仏心を出してテツにあげようとしたが、落としてしまったものなのだ。一方、小鉄とジュニアはチエの家にあったヘルメットを拝借してソリ遊びをしようとひょうたん池へ。そこで大怪我をした猫を見つける。同じソリ遊びで怪我をしたと思ったジュニアだが、自分も木に激突。ノビてしまう。その日はなぜかテツが喜ぶことばかり起きてしまう。
第6話 「疑惑のステーキ」の巻
おジィがホルモンの材料を届けにきた。おバァは雪で滑って腰を打ってしまったからだ。テツにとっては願ってもない吉報。拳骨が落としたお年玉の事までおジィは喋ってしまい、テツは涙をだして喜ぶ。その頃、テツの世話になりたくないおバァは一人で周の診療院に向かっていた。すると、ステーキを持ってノラ猫を追いかける地獄組の子分と出会う。おバァは怪しいたくらみに気付くのだった。お好み焼屋では猫のみやげに、とステーキを持ったボスが現れる。ややこしい奴と付き合いたくないと百合根はボスを追い返す。
第7話 ジュニアの形体の巻
お好み焼を持って店を出る百合根を、地獄組のボスが尾行した。ボスはジュニアを探しているようだ。百合根が着いたところは“ニャンコ病院”。ここにジュニアが入院していた……というより、百合根にさせられていたのだ。ボスが病室を覗くと、元気があり余りベッドに縛り付けられているジュニアがいた。一方、ツキまくりでご機嫌のテツはコタツでカリン糖を食べていた。次は小鉄が百合根に頭を割られる番、とロクでもない期待をする。その時百合根がきた。ジュニアが病院から消えたというのだ。
第8話 「マフラーでジュニアの代役」の巻
テツは相変わらず自分に都合の良いばかり考えている。腰が回復しつつあるおバァとチエは事の経過を話しているとき、テツが大喜びして帰ってきた。百合根に頭を割られて気絶した小鉄を抱えているからだ。ジュニアが行方不明になった猫医者に酔った百合根が押しかけて大騒動に。小鉄は止めようとして蹴飛ばされたのだ。チエは騒動の仲介に入ったミツルの所へ行くことに。百合根は交番の奥の部屋で寝ていた。起きた百合根が暴れたら大変と、おバァの思いつきでチエはジュニアの役を演じるハメに……。
第9話 ジュニアの帰還の巻
テツが一升瓶を抱えてミツルの交番にやってきた。泥酔の百合根をさらに酔わせる意図は見え見え。百合根に瓶を渡して交番を出ると、猫医者がいた。百合根に詫びの金を渡してほしいとテツに依頼したのだ。もちろん現金は百合根に渡るはずがなくテツのものに。その頃、地獄組の店「ヘルクラブ」にいたおバァはダニエルから手紙を預かる。書いたのは子分。それを読んだおバァは驚く……。夜になり、泥酔の百合根はチエの家の座敷を占拠していた。そのとき外で猫の声がした。なんとそこにはボロボロの姿のジュニアがいたのだ。
第10話 バカヅキの待伏せの巻
ヒラメはチエからこれまでの過程を聞く。二人はジュニアと百合根の様子を伺いにお好み焼屋へ行くが、店の前には誰も来るな、という脅しの張り紙が。大荒れの百合根が出てきたので逃げるほかなかった。百合根に包帯巻をされ拘束されたジュニアは小鉄に事情を説明したくてもできないでいた。その頃、地獄組のボスと子分は賭事の話をしていた。期待のジュニアで負けて店の現金は底をつく。ボスは最後に店を元手にテツと組むと言い出す。その時、テツとバッタリ会う。テツに「バカヅキ」の話が舞い込むことに……。
第11話 小鉄の仇討作戦の巻
テツは家に帰った途端、大嫌いなはずの小鉄に丁重な態度を取りはじめる。ジュニアの仇を討て、と謎の言葉を言い出し不思議に思うチエ。学校から戻るとおバァが受け取った、地獄組の子分からの手紙を読みはじめる。手紙で地獄組のボスが闘猫というバクチに夢中になり、最後の切り札としてジュニアを拉致して戦わせたことが分かった。テツから事情を聞いた百合根が店に来た。百合根はジュニアの仇を小鉄に討ってほしいと懇願する。百合根は小鉄に猫の元気薬「マタタビン」を大量に差し入れた。後ろでテツがほくそ笑む。