コミックス資料館

59巻イメージ

第59巻 <もくじ>

いきなり熱帯夜の巻
「嘘つき3D眼」の巻
「3D眼のコツ」の巻
どこもかしこも3D眼の巻
危険な3D眼の巻
怒りの記念写真の巻
警官殴打事件対策本部の巻
ビンタで犯人が現われるの巻
写真の顔で取り調べの巻
「なんでもセリ市」参加作品の巻
テツのお値段の巻
前巻コミックス一覧へ 次巻
第1話 いきなり熱帯夜の巻
酷暑が西萩の町を包む。テツはこの暑さでゴネまくり。全身“毛皮”の小鉄もベンチの影で参っていた。そのとき、一緒にいたジュニアはマサルがベンチで倒れているのを見つける。しかし、それは3D本を見つめていただけ。いくら目をずらしても失敗ばかりのマサル。その時、チエとヒラメに会う。ヒラメは兄、丸太の本で練習したと、見えた物を全部答えてしまう。実はデタラメの答なのだが、嫌がらせの効果はテキメン。その夜、テツはチエが丸太から借りてきた3D本に夢中になる。静かになって安心するチエだった。
第2話 「嘘つき3D眼」の巻
「暑い暑い」の次はうなり声で周りをいらだたせるテツ。3D本に夢中になっているのだ。遊びにきたヒラメに“3D眼”を作るコツを聞こうとする。ヒラメにマサルの時のようにデタラメな答を言うように勧めるチエ。やがてテツを放って外へ出る二人……。テツも「3D眼の練習台」を見つけに外へでていった。行き先はカルメラ亭。カルメラ兄弟は本当に見えていたのに、ヒラメが言った答と違うと、テツにどつかれてしまう。そこに、嘘つきの罪を感じて、3D眼の練習をしようとしていたヒラメが通りかかる……。
第3話 「3D眼のコツ」の巻
丸太がテツに謝りにきた。もともと3D眼を作るコツをヒラメに教えなかった自分が悪いと言う丸太だが、チエはなだめる。チエと丸太がカルメラ亭に行くと、兄弟と百合根が3D眼を作っている最中。テツが3D本をバクチのネタにすること見越して、先に練習していたのだ。百合根はジュニアのせいで買わされた3D本で自宅でも取り組むことに……。チエの家にはマサルがマスターした3D眼を自慢しにきていたが、それを聞いたテツに連れられる。テツは悩んで寝込むヒラメに3D眼のお手本を教えさせようとしていたのだ。
第4話 どこもかしこも3D眼の巻
ヨシ江は夏休み、テツは不在。チエの家はつかの平和が訪れていた。やがておバァと涼しい喫茶店で氷を食べることに。そこでチエは3D本の週刊誌「週刊3D」の話題をだす。一方、カルメラ亭の前では数人の男が列を作っていた。中ではテツが「週刊3D」で物体が見えるかどうかのバクチを開いて大儲け……。喫茶店を出たチエ達は百合根の所へ寄る。なぜか入口で立っていた百合根はなんか隠しているようだ。じつはジュニアも3D本でカツオ節を賭けたバクチを開いていたのだ。審判は小鉄。呆れて物も言わないおバァだった。
第5話 危険な3D眼の巻
3D眼が戻らないテツはあちこちの壁に激突しまくりの毎日。それをヤクザが見逃すはずがなかった。カメラを持ってチャンスを狙っていたのだ。百合根が大慌てでチエの家にきた。3Dバクチをやっていたジュニア達が内輪モメを始めたという。眼の焦点が合わないジュニアと不意を突かれた小鉄はノビて、ミツルを巻き込んだ大騒動に。一方、テツは3D眼のまま、うどん屋に。浮かれて店を出たテツの前にミツルが通りがかるが、テツは気付かない。騒動の凶元の眼をしたテツに見つかる前に逃げるミツル。しかし直後に丸太ン棒の衝撃とカメラのシャッター音が……。ヤクザがテツと間違えてミツルをどついたのだ。
第6話 怒りの記念写真の巻
ミツルがテツの目の前で謎の人物にどつかれたにも関わらず、3D眼のテツには見えていなかった。テツが自分の物と言い張る、現場近くに落ちていたカメラが唯一の手がかり。テツはすでに現像にだしていて、その写真は今日出来上がる予定。やがてカルメラ兄弟がきた。「週刊3D」が廃刊になったというのだ。テツは金の成る木がなくなったことで焦り、本屋に行くことに。チエとおバァは先に写真を引き取りにいくが、それは決定的な証拠写真だった。ノビたミツルと笑顔で丸太ン棒を持ったヤクザが写っていたのだ。
第7話 警官殴打事件対策本部の巻
チエはミツルをどついた犯人が残したカメラがなくなっていることに気付く。持ち出したのはテツ。カメラを売って証拠写真を大判に焼き増しする費用にしたのだ。テツは大好きなヤクザが絡む事件と張り切り、ヒラメに指名手配のポスターを作れと依頼する。その頃、ミツルはおバァといた。バクチ絡みのいさかいならばテツにも不利、とミツルは内輪で解決すると決めていた。やがて、テツは完成したポスターをお好み焼屋に貼って、事件の「対策本部」を開くことに……。
第8話 ビンタで犯人が現われるの巻
対策本部ではなにも進展はなかった。百合根は「警官殺し」「毒まんじゅう」などの物騒な名前のメニューを作り、半分ヤケクソ。テツはみんなを集めて“緊急対策会議”を開くことに。おバァやチエ参加するテツの大演説……緊急対策会議が開かれるがみんな馬の耳で聞くだけ。その夜、チエの店に一人の男がきた。チエは昼間も見たこの男をみて刑事と思うのだが、やがて店にきたジュニアはたまたま持っていたコップを通して男を見るなりビンタをし出した。両頬を腫らした男の顔は犯人そのものだったのだ。
第9話 写真の顔で取り調べの巻
犯人の男はお好み焼屋の二階に居た。チエがテツに内緒で連れてきたのだ。テツにばれることを心配する百合根だったが、差し入れた氷で顔を冷やした男の顔は、元の顔に戻っていた。その頃、百合根の家に向かうミツルとおバァ。ミツルは自分をどついた犯人が居ると聞き、怒り心頭。緊張する犯人を前に“取り調べ”を始めた。写真はヤクザの「なんでもセリ市」に出品するためのもの。間違えてミツルをどついたあとノイローゼになって痩せた……などの事情が明らかに。一方のテツは、チエが誘われてカブに夢中になっていた。
第10話 「なんでもセリ市」参加作品の巻
チエはテツの足止めでやっていたカブ勝負でボロ負けしてしまった。勝った金をせびるテツを煙に巻き、おバァの所へいく。おバァはその金をテツに稼がせることを思いつく。やくざの「なんでもセリ市」での本来の目玉商品“テツのやられ姿”を売ろうというのだ。去年のセリ市ではテツが泥を被る写真で五万円だった程だから……。男を二階で預かる百合根は警察に突き出したとデタラメを言って、テツを納得させることに成功。男を穏便に返そうとする百合根だが、そのときおバァが来て、以前拳骨が撮ったテツの“逆さ吊り写真”を男に渡した。
第11話 テツのお値段の巻
おバァからもらった逆さ吊りテツの写真を持った男は「なんでもセリ市」の会場に向かっていた。後ろには見張り役の小鉄とジュニア。会場はガラの悪い男たちで溢れ返っていた。「力道山のチョンマゲ」や「鞍馬天狗の頭巾」などデタラメな出品が続出するなか、ついにテツの写真が登場した。五万、六万、八万円と声が続く……。やがて、血眼で金が届く時を待っていたテツの元に犯人の男がやってきた。封筒の中には、なんとおバァが泣いて喜ぶ程の金額が入っていた。ふとテツは封筒を持ってきた男の顔を見た……。