コミックス資料館

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第62巻 <もくじ>

「梅雨の朝夢」の巻
「クソ暑い夏・山盛りミルク金時」の巻
「夏を応援する①」の巻
「夏を応援する②」の巻
「人間ドックのお返し」の巻
「胃カメラの宣告」の巻
「テツ胃カメラを呑む」の巻
「胃カメラ後遺症」の巻
「疑惑のお見舞い」の巻
「怪しい現金の正体」の巻
「ヤクザな金を追いかけて」の巻
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第1話 「梅雨の朝夢」の巻
外は梅雨の雨がしつこく降り続く。警報が出ているおかげでチエの学校は休み。チエは暇な大人、テツと二人で部屋の片づけをやろうとするが、その時、大きな雷が落ちて家は停電に。チエはお化けの話をしようとするが、怖いのが大嫌いなテツは布団を出して寝出す。チエと家の様子を見に来たおバァの脅しにびびりっぱなし。やがてヨシ江も帰ってきた。雨で髪が乱れたヨシ江をおバァとチエが手を加えて、テツが起きる時を待つ……。
第2話 「クソ暑い夏・山盛りミルク金時」の巻
梅雨が明けて、一転酷暑に包まれる西萩の町。テツはぶつぶつ文句を言いながらぶらついていた。一方、学校帰りのチエとヒラメは明日から夏休みなので大喜び。校門で待ちかまえていたテツは、二人におバァの家で人の気配がしないから偵察に行けと命じる。チエがいくと中からいい匂いが……。おバァとおジィは夏バテ解消に鰻重を食べていたのだ。その頃テツはお好み焼屋でクダを巻いていた。そこに朝子がやってきた。なんと拳骨が入院したというのだ。テツは「ドンブリ山盛りのミルク金時やないけ~」と喜び出す。
第3話 「夏を応援する①」の巻
テツは「もっと暑くなれ~」と昨日とまるで逆の事を言って、妙に張り切る。渉が訪ねてチエに拳骨の入院の事を伝える。じつは入院といっても人間ドックのことだったのだ。その事をまだ知らないテツはおバァの家にいた。拳骨の見舞いを買う金をせびっていたのだ。テツはその足で酒屋へ向かう。酒屋のオヤジをのせて究極の酒「越後のとどめ」をせしめることに成功。朝子との待ち合わせ場所にむかったが、朝子は病院にいく必要がなくなったという。やがて、拳骨が元気な姿で登場。テツのプレゼントに驚くのだった。
第4話 「夏を応援する②」の巻
チエとおバァが拳骨入院の顛末を話しているとき、百合根が浮かれ顔でやってきた。拳骨に招かれて幻の超特級酒「越後のとどめ」を呑むことになったからだ。おバァはテツがどうやって手に入れたか聞こうとしたが、浮かれまくりの百合根には無理なこと。清めの風呂に入ると言い出す始末。チエは気になり、拳骨の家へ小鉄を見張りにださせた。花井家の座敷では上機嫌の拳骨と百合根が酌を交わす隣でテツがフテ寝をしていた。しかし拳骨が五日後に再検査で胃カメラを飲む、と言うと、不機嫌だったテツが一転。急に反応した。
第5話 「人間ドックのお返し」の巻
今日は拳骨の再検査の日。テツはお好み焼屋にいた。拳骨の弱みを握るべく再検査の結果を知る術を考えていたテツは、駅で待ち伏せをして、拳骨の表情を眺めることにした。やがて、病院から戻ってきた拳骨が改札に姿を現したが、その顔はいかにも苦しそうだった。テツはその様な拳骨を見るのは初めて。拳骨があまりに深刻な顔だったので、自分も調子を崩してしまった。夜、おバァがやってきて拳骨からの言付けを伝えた。拳骨は「越後のとどめ」のお礼として、テツに人間ドックのプレゼントをすることにしたのだ。
第6話 「胃カメラの宣告」の巻
テツはいよいよ人間ドックを受けた。その結果、再検査で胃カメラを飲むことが決定。健康だけが取り柄のテツはピンチに。カンオケに入る夢をみてうなされる程に……。やがて拳骨がやってきて、テツに胃カメラの恐さを伝えたから、テツは一層追い詰められて、あげく固まってしまった。じつは拳骨は最初から胃カメラを含むコースを申し込んでいたのだが、無表情のテツには何言っても通じない。天丼を見ても反応がないほどなのだ。
第7話 「テツ胃カメラを呑む」の巻
胃カメラ検診の日。テツはズボンを穿くのにも一時間掛けるほどびびってしていた。チエと二人で電車に乗り込み、病院へ向かうことに。待合室では胃カメラのベテランが隣の席に座る。「あんなもんなんともない」、というアドバイスを聞くが、先に入ったベテランは花井と同じように蒼白の顔で出てきた。テツはなおさらびびってしまう。やがて順番がまわってきたテツは大暴れして抵抗する……。その頃、お好み焼屋ではみんなが待機していた。やがてチエからの電話が掛かる。その内容は「テツが動かんようになった」だった。
第8話 「胃カメラ後遺症」の巻
チエは宿題の作文を書いている。内容はテツの胃カメラ騒動を綴ったもの。その後ろでテツが唸っている。テツは胃カメラを入れている時に体の筋を違えてしまったのだ。周に鍼を打ってもらいようやく起きることができるようになった。その晩チエの店ではテツの筆による「おみまいは現金かカンづめ」の張り紙があった。テツを逆撫でしないように恐る恐る話を聞く常連客。そのとき、外から缶詰が飛んできた。いくつも投げ込まれて怒って外に飛び出すチエだが、すでに立ち去った後。投げ込まれた紙袋の中にはなんと札束が……。
第9話 「疑惑のお見舞い」の巻
ミツルが家に来て現場検証が始まる。テツは「現金はワシのもの」とゴネるが小鉄に猿ぐつわをされることに……。どうやら訳アリの金が投げ込まれたらしい。カルメラ兄弟の店に、ヨシ江がテツの病状を伝えにやってきた。カルメラ兄はわざわざヨシ江が来たことについて、重大な事件が起きていることを悟る。百合根の店に電話を掛けて、事件の詳細を初めて知るのだった。その直後、地獄組のボスがカルメラ亭に来た。ボスは兄弟に高級品の詰め合わせを渡す。そして、投げ込まれた金を取り戻してほしいという依頼をするのだった。
第10話 「怪しい現金の正体」の巻
テツは動けるようになったが、まだぎこちない。ミツルに預けた金にいまだに固執しているのだった。その頃、お好み焼屋に地獄組のボスと子分が相談に訪れた。ボスは一度ミツルの交番に現金の所有者と名乗ったが信じてもらえなかった。百合根に現金の額と特徴を調べてもらおうとしたのだ。ボスが言うにはあの金は知り合いの物。スーパーの倉庫でバクチをしているとき、持ち逃げした金なのだ。武器の缶詰を追手に投げられ、逃げ込んだのはテツの家の前。最後の手段で家の中に放り込んだという。
第11話 「ヤクザな金を追いかけて」の巻
完全復活のテツ。ご飯を何度もおかわりしてご機嫌。ヨシ江が出勤したあと、ガラの悪い男が恐縮した様子でチエの家を訪ねる。男は現金を投げ込んだ犯人と告白する。見舞金の大証人、と歓迎するテツは男をつれてミツルの交番に向かう。しかし、現金袋はおバァの家にあった。事前にチエからテツと男が来ることを聞いていたおバァは網戸を外し、現金袋を外に放る準備をしていた。やがてテツがやってきて、外におバァは外に袋を投げ出すが、そこには地獄組のボスがいた……。