コミックス資料館

67巻イメージ

第67巻 <もくじ>

「堅気屋をのぞく者」の巻
「祝アントニオ・カルメラ祭り」の巻
「テツの時代……?」の巻
「出産バクチ・カルメラ記念賞」の巻
「極秘・カルメラ出産予定日」の巻
「カルメラ記念賞に群がる者」の巻
「発表・カルメラ出産予定日」の巻
「カルメラ記念賞〆切日」の巻
「カウント・ダウン カルメラ記念賞」の巻
「みんな揃って記念写真」の巻
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第1話 「堅気屋をのぞく者」の巻
お好み焼屋の前で緊張の面もちのカルメラ兄弟。意を決して店を覗くと、中にいたテツと目が合い、慌てて逃げる。テツは百合根に兄弟の不審な行動の訳を問うが、百合根は「春やからかな」と一言。暇な大人やノイローゼのジュニアばかり見ていて浮かぬ顔の百合根だった……。しかし、カルメラ亭に立ち寄ってから百合根の表情は一転。満面の笑顔になる。店の前で会ったチエとヒラメにその訳を話す。なんとカルメラ兄弟に子供ができたのだ。
第2話 「祝アントニオ・カルメラ祭り」の巻
チエはテツの前では笑顔を出さないようにガマンしていた。笑顔を見せたら、カルメラ兄弟の子供ができたことがバレてしまうからだ。テツの前では笑えない分、学校で思いきり笑おうとするチエだった。小鉄はチエのその行動の訳を考えていた。その時、ジュニアが来て、カルメラ兄弟に二人同時子供ができたことを聞き、小鉄はびっくりする。やがて、懐妊の話はテツの耳にも届く。お好み焼屋にいくが、そこでは酔った百合根がおバァとチエを巻き込んで「アントニオ・カルメラ祭り」を開いている最中だった。
第3話 「テツの時代……?」の巻
テツはコタツのなかでフテ寝をしていた。周りの幸せはテツにとっては面白くないのだ。ふと百合根や地獄組のボスがヤクザの現役だったころを懐かしむ。その折、テツの昔のバクチ仲間の二人組が顔を出す。親に勘当されて長年この地区にはいなかったのだ。木の木目でもバクチのネタにする程の好き者の再訪におバァはイヤな予感がした。夜になり、二人組がテツに挨拶にきた。テツからカルメラ兄弟の子供がこれから生まれると聞いた二人組は目の色を変える。「いつ生まれるんやろなぁ」の言葉にテツも喜びの顔に……。
第4話 「出産バクチ・カルメラ記念賞」の巻
おバァとチエはバクチ仲間、テツの三人がひょうたん池で話し合いしているのを目撃する。三人は百合根のところへ押し掛けて「カルメラ記念賞」という出産バクチをすることをすることを打ち明ける。しかし、百合根は組み合わせの複雑すぎるバクチに親がメチャメチャ有利と呆れる。バクチに乗ってほしかったら組み合わせを計算してこい、とテツたちに命じる。カルメラ記念賞の話はおバァとチエにも伝わるが、チエは複雑な組み合わせのバクチゆえ、テツにはやり方を決めるのは無理と考えていたが……。
第5話 「極秘・カルメラ出産予定日」の巻
テツは笑いが止まらない。そのときマサルがやってきた。睡眠不足の顔をしたマサルはテツに紙を渡しにきたのだ。マサルから事情をききそびれたチエだった。その日の午後、見かねた百合根はお好み焼屋に居座っていたテツ達を追い出す。百合根は一人でカルメラ亭へ向かう途中、お丸と会って店番を頼むことにした。お丸はテツたちに出産予定日を教えてしまう……。しかし、そこは百合根に尽くすお丸のこと。嘘の予定日を教えていたのだ。
第6話 「カルメラ記念賞に群がる者」の巻
マサルがチエの家に来て、小鉄とジュニアの嫁猫の出産について質問をしだした。マサルはテツに依頼されて、徹夜をして猫の出産予定日を計算していたのだ。そこにコケザルが登場。その作業はバクチの配当金の計算と言われてマサルはショックを受ける。コケザルの所にもカルメラ記念賞の話は伝わっていたのだ。その頃、テツは地獄組のステーキ屋にいた。話を聞いてやる気になるボス。声を掛ける者やその周辺の者、みんなが参加することになりカルメラ記念賞の規模はみるみる大きくなっていく……。
第7話 「発表・カルメラ出産予定日」の巻
いよいよ、恵子と良子のお腹は大きくなってきた。地獄組のボスは買い物途中の二人を見つけてお腹を叩くが、チカンと騒がれカボチャで頭をどつかれる。ボスはカルメラ記念賞で永遠の宿敵、テツに一泡ふかせるつもりなのだ。チエの店に現れて、まだ勝負に勝ってもいないのに、ステーキハウスの間取りを考え始める。ボスの賭けた日はテツの言う予定日より一ヶ月早い、六月十日から二十日の間。本当の予定日と重なる日なのだ。その夜、テツはヨシ江から本当の予定日を聞かされ、目を回して倒れる……。
第8話 「カルメラ記念賞〆切日」の巻
本当の出産予定日を知らされて以来、テツは正気を失ってしまった。いよいよ迎えた〆切日。チエとおバァはこれまでテツが集めた申し込み用紙を集計してみることに。その数は二人が驚くほどあった。やがてお丸が百合根を連れて賭けの申し込みにやってきた。テツの顔を見た百合根はお丸に「責任取れ~」と大騒ぎ……。地獄組のボスもカルメラ兄弟に進呈しようとして、つっ返された高級白桃を持ってきてヤケクソに。岡山からもサッちゃんが郵便で申し込んできた。その夜、恵子と良子が意地でもボスの賭けた日を外すと伝えにきた。
第9話 「カウント・ダウン カルメラ記念賞」の巻
梅雨の時期のはずなのに晴天続き。出産は予定日より早まりそうな気配にテツは正気を戻し、ボスは焦り出す。しかし、みんなの期待と裏腹に六月十日を迎えて立場は再び逆転。ボスがこっちのもんじゃと言い出すが、ようやく梅雨らしい空になり、お腹の子供も落ち着く状態が続く。そして迎えた十日目。晴天になり、最後の一日に賭けたボスはいつになく強気。恵子と良子はついに入院して、病院の前にはみんなが集まっていた。やがて時計は午前0時に……ボスは敗れた。カルメラ兄弟の子供はその直後、二人同時に生まれてこのうえない祝福に包まれた。
第10話 「みんな揃って記念写真」の巻
里子が岡山から遊びにきた。チエ、ヒラメと三人の仲良しトリオで過ごすつかの間の楽しい時間。里子はカルメラ記念賞で勝ったらもっといられたのにと言い、チエはちょっと困惑。その頃、地獄組の子分がステーキの出前を持ってチエの家に来た。バクチに負けてトンズラしたボスの借金の利子代わりにテツがよこしたものだ。しかし、テツも記念賞に勝った拳骨に利子を請求される。結局バクチはチャラと相成る。今日はカルメラ兄弟の出産記念を祝って写真を撮る日。“西萩の人々”が集まり拳骨の音頭でシャッターが切られた。