2週にわたるサイン会四国ツアー、後半戦は高知からスタートです。
今週も文春チームの乗る飛行機は10分ほど遅れ、11時過ぎに坂本龍馬像が待つ、その名も高知龍馬空港に着陸しました。台風でなかっただけ良いのかもしれません。
そこから30分バスに乗り、「はりまや橋」バス停まで移動。バスは天井がベルベットのややレトロな雰囲気で、湊さんは「昔の会社の社員旅行みたいですね」と話されていました。
この時点では小雨が振っていましたが、昼からは晴れるとの天気予報に期待したいと思います。
同じような名前のバス停があって、一度バスを降りてしまうというハプニングもありましたが、そこはご愛嬌。無事に「はりまや橋」バス停に到着するや、高知県出身の漫画家、やなせたかしさんが生み出されたヒーロー・アンパンマンが迎えてくれました。
もちろん記念写真をパチリ。隣にジャムおじさんが立っていますが、アンパンマンよりずいぶん小さいのはなぜでしょうか。
昼食は、土佐料理「司」さんへ。「本日はご予約席で満席になっております」との札がかかっており、予約をしていた営業Yは、なんだか鼻高々です(笑)。
もちろん高知といえば、かつおのたたきを頂きます。おまけに鯨カツまで。とても美味しかったのですが、編集Sは先週寄生されて苦しい思いをしたという、アニサキスの話ばかりしておりました。湊さん、お食事中にすみませんでした…。
この時点で完全に雨は止み、湊さんと文春チームのテンションも上がります。
ここから徒歩で、サイン会の会場である金高堂本店さんに向かいます。高知の商店街には沢山の顔出しパネルが置いてあり、もちろん湊さんには竜馬の妻、おりょうになりきって頂きました。
サイン会まで少し時間があり、金高堂本店さんの向かいにある喫茶店「もっと茶」さんで小休止をさせて頂いたのですが、店員さんが湊さんの大ファンとのこと。大歓待をして頂きました。お茶も和菓子も美味しかったです!
しかしここでも文春チームは、先日モチを喉につまらせて臨死体験をしたという上司の話を延々と。湊さん、お食事中に重ねてすみませんでした…。
午後二時、お店に戻り、いよいよサイン会のスタートです。金高堂本店さんはとても大きくてきれいな書店さんなのですが、お店を取り囲むように読者の方が長蛇の列を作って下さいました。
さあ、今日も温かな拍手に迎えられてサイン会のスタートです。
小学生の頃から読んでいますという方、交互に写真を取り合う仲良し姉妹、手汗が凄いんですと言って見せてくださった方、「人物に温かみがあるのが、本人にお会いしてわかりました」と仰る方もいれば「東京で働いている息子に自慢したい」と仰る方もいて、今日も幅広い層の読者の方がそれぞれの気持ちを言葉にして下さいました。
デビュー当時からのファンで、『告白』の初版を持ってこられた方もいらっしゃいました。10年間の重みを感じます。湊さんの「次の10年もよろしくお願いします」というお言葉が胸に響いた瞬間でした。
「かなえちゃんと呼んでいいですか?」という猛者も現れ、照れながらも了承する湊さん。2時間半のサイン会は、大盛況のうちに終了しました。
高知のみなさん、金高堂書店のみなさん、ありがとうございました!
終了後は、サイン会で読者の方が勧めて下さった、「ひろめ市場」に突撃です。ひろめ市場は、郷土料理をはじめとする様々な飲食店や様々なお店が軒を連ねる屋台村風商店街。かつおのたたきや名物ミレービスケットなどの定番から、ウツボの唐揚げまで、様々な商品が並びます。
それらを自由に食べられる宴会場のようなスペースは、まだ午後4時半だというのに、赤い顔をされた元気なお客さんでいっぱいです。高知の方はお酒が大好きだと聞きますが、噂は本当だったようです。
我々は、少しオシャレなバルに。サイン会にいらして下さった方の話で盛り上がりました。
晩ご飯は、金高堂書店の方々がイタリアン「ル スクラセ」へ案内して下さいました。なんとこのお店は、全て高知県産の贖罪、もとい、食材を使っているという、地産地消のレストラン(湊さん担当のパソコンでは、「しょくざい」とキーを打つと、「贖罪」と出てしまうのです)。
どのメニューも絶品でしたが、特に野菜の美味しさには驚かされました。
湊さんがどういうペースで原稿を書くかという話に、書店員さんも興味津々。猫の話では俄然盛り上がり、それぞれの愛猫自慢で高知の夜は更けていきました。
このあと湊さんと文春チームはもう一軒。あまり酒の強くない自分は、このあたりの記憶がおぼろげです…。いえ、楽しかったことは覚えています!