東海後半二日目は浜松。浜松といえばうなぎ──だもんで早めにホテルを出て、まずは「うなぎパイファクトリー」に向かいました。運良く井伊直虎タクシーをキャッチできたずら。
お天気にも恵まれ(今年いちばんの暑さとか)家族連れで大盛況。うなぎパイができるまでを説明する楽しいショートフィルムや、検品、包装箱詰めのライン作業を見ることができて、かなり楽しめました。生地作りが手作業だったことにはびっくりしましたが、それ以上に驚いたのは、小さな子供のようにベルトコンベアーでの作業をじぃっと見つめる湊さん。何をぼそぼそ言っているのかと思いきや「わたしもやりたい……。ああいう単純作業大好き。うまく詰める自信あるから…」と呟いていました。可愛い(笑)。
館内にはオシャレなカフェもあり、季節限定メニューの「うなぎパイのミルフィーユ仕立て」は絶品(しかもインスタ映え)。
駅前に戻り、谷島屋本店の斉藤社長たちとうなぎをいただきました。昨日のお肉同様、サイン会に向けてパワー満タンです。
こちらの会場も、既に多くのお客様ですごい熱気です。こちらの会場でも「いつ静岡の予定が出るのか、HPを毎日チェックしていました」「静岡市から来ました」「ドラマを見て原作を読むようになり、すっかりファンになりました」など、みなさん、とてもフレンドリーにお話ししてくださいます。
「映画の『告白』を観たかったけれど、当時14歳だったから観られなくて(R-15)小説を読みました。その時からファンです」という方や、「中学生のときに『告白』を読んでファンになり、いまはその中学校に勤務しています」など「10年間、ずっとファンです」という方も多かったです。ファンの年齢層も幅広く、新規ファン、古参ファン両方の心を摑んで離さない作家というのは、なかなかいないのではないでしょうか。
「湊さん、わたしたちの県に来てくれてありがとう」
今回のサイン会で、何度か耳にしたこの言葉。あまり東京では聞けない言葉かもしれません。そして47都道府県すべてを回る湊さんを、改めて凄いと思いました。100人の方にサインをするには、最低3時間はかかります。でも、湊さんは、どの方とも楽しそうにお話をしながらサインをするんです。「お疲れではないですか? 休憩を取りましょうか?」と訊ねても、いつも「大丈夫! 皆さんからパワーをいただいてますから」と笑顔で応えてくれます。そして、10年間応援しています、というファンの方に「これからの10年もよろしくお願いします」と手を握る湊さんの姿に胸が熱くなりました。
会場には、書店員の村松さんが描いてくださった、とてもすてきな湊さんの似顔絵が飾られていました。谷島屋浜松本店の皆様、ありがとうございました。
(東海・後半/文責・編集担当H)